テレビのリフレッシュレートって何?失敗しない選び方と本当に必要なスペックを解説

「リフレッシュレート120Hzのテレビが良いって聞いたけど、正直よくわからない…」
家電量販店でテレビを見ていると、店員さんから「このモデルは120Hzで映像がなめらかですよ」なんて説明を受けること、ありますよね。でも、60Hzと120Hzで何が違うのか、自分には本当に必要なのか、正直ピンとこない方も多いはず。
実は私も3年前にテレビを買い替えるとき、この「リフレッシュレート」で散々迷いました。結局、予算オーバーで120Hzモデルを諦めて60Hzのテレビを購入したんですが、後からPS5を買ったときに「あのとき奮発しておけば…」と少し後悔したんです。
今回は、そんな私の失敗談も交えながら、リフレッシュレートの基本から、本当にあなたに必要なスペックまで、わかりやすく解説していきます。この記事を読めば、店員さんのセールストークに惑わされず、自分に最適なテレビ選びができるようになりますよ。
リフレッシュレートの基本:1秒間に何回画面が更新されるか
リフレッシュレートとは、簡単に言えば「テレビの画面が1秒間に何回書き換わるか」を示す数値です。単位はHz(ヘルツ)で表されます。

60Hzと120Hzの違いを具体的に
- 60Hz:1秒間に60回画面が更新される
- 120Hz:1秒間に120回画面が更新される
- 144Hz:1秒間に144回画面が更新される(一部のゲーミングモニター)
数字が大きいほど、画面の更新回数が多くなり、映像がなめらかに見えるという仕組みです。
例えるなら、パラパラ漫画を思い浮かべてください。1秒間に60枚の絵を見せるのと、120枚の絵を見せるのでは、後者の方が動きが滑らかに見えますよね。それと同じ原理です。
数字が大きいほど、画面の更新回数が多くなり、映像がなめらかに見えるという仕組みです。
例えるなら、パラパラ漫画を思い浮かべてください。1秒間に60枚の絵を見せるのと、120枚の絵を見せるのでは、後者の方が動きが滑らかに見えますよね。それと同じ原理です。
ネイティブリフレッシュレートに注目しよう
家電量販店で注意したいのが、「実効リフレッシュレート」という表記です。「240Hz相当」「倍速駆動」といった表現を見かけたことはありませんか?
これらは画像処理技術で疑似的に滑らかさを作り出しているもので、本来のリフレッシュレート(ネイティブリフレッシュレート)とは異なります。
本当に知るべきなのはネイティブリフレッシュレート。これはハードウェアそのものの性能を示す数値で、ソフトウェア処理による水増しがない正直な値です。
私が以前、店員さんに「このテレビは240Hzですよ」と勧められたモデルも、よく仕様を確認したらネイティブは60Hzで、倍速処理で120Hz相当にしているだけでした。購入前には必ずメーカーの公式サイトで「ネイティブリフレッシュレート」を確認することをおすすめします。
なぜリフレッシュレートが重要なのか?3つの理由
理由1:動きの速いコンテンツでの残像感が減る
リフレッシュレートが高いと、スポーツ中継やアクション映画など、動きの激しいシーンでのモーションブラー(動きによるぼやけ)が軽減されます。
サッカーの試合でボールの動きを追いかけるとき、60Hzだと少しぼやけて見えることがありますが、120Hzだと一つひとつの動きがクリアに見えるんです。
私がこれを実感したのは、友人の家で4K・120Hzのテレビでサッカー日本代表戦を見たとき。選手の細かい足技や、ボールの軌道まではっきり見えて「こんなに違うのか!」と驚きました。
理由2:フレームレートとの相性が重要
ここで押さえておきたいのが、コンテンツのフレームレートとの関係です。
フレームレートとは、映像が1秒間に何コマで撮影されているかを示す数値。例えば:
- テレビ番組やYouTube:30fps(フレーム毎秒)
- 映画:24fps
- 最新のゲーム:60fps〜120fps
リフレッシュレートは、このフレームレートで割り切れる数値が理想的です。
- 30fpsのコンテンツ → 60Hzテレビ(30の倍数)で完璧に表示
- 24fpsの映画 → 120Hzテレビ(24の倍数)で理想的に表示
60Hzのテレビで24fps映画を見ると、フレームの表示タイミングがずれて微妙なカクつき(ジャダー)が生じることがあります。120Hzなら24で割り切れるので、なめらかに表示されるんです。
理由3:ゲームプレイでの体感が劇的に変わる
これが最も大きな理由かもしれません。特にPS5やXbox Series Xのような最新ゲーム機をお持ちの方には、120Hz対応テレビは必須レベルです。
最新のゲームは60fps〜120fpsで動作するものが増えています。せっかくゲーム機が120fpsで出力していても、テレビが60Hzまでしか対応していなければ、その性能を活かしきれません。
私がPS5を買ったとき、手持ちの60Hzテレビで『グランツーリスモ7』をプレイしたんですが、友人宅の120Hzモニターでプレイしたときとの差に愕然としました。車の動き、背景の流れ、すべてが別次元の滑らかさ。結局、半年後に120Hz対応テレビを買い直す羽目になりました(笑)。
【実体験】私が60Hzテレビで後悔した話
2021年、予算12万円でテレビを探していた私は、「普通にテレビを見るだけなら60Hzで十分」という店員さんの言葉を信じて、55インチの4K・60Hzテレビを購入しました。
確かに、地上波のドラマやバラエティを見る分には何の不満もありませんでした。Netflixの映画も綺麗に見えるし、「これで十分だな」と満足していたんです。
ところが半年後、運良くPS5を入手できたことが転機に。友人から「せっかくなら120Hz対応のモニターかテレビが良いよ」と言われたものの、「そこまで変わらないでしょ」と高をくくっていました。
決定的だったのは友人宅でのゲーム体験
ある日、友人宅で『Apex Legends』をプレイさせてもらったんです。彼は27インチの144Hzゲーミングモニターを使っていました。
プレイした瞬間、「え、これ別ゲー?」と声が出ました。視点を動かしたときの滑らかさ、敵を追うときのクリアさ、すべてが自宅でプレイしているのとまったく違う。照準を合わせる精度も明らかに向上したんです。
自宅に帰って同じゲームをプレイすると、今まで気にならなかったカクつきやモーションブラーが急に気になり始めました。「目が慣れてしまった」というやつですね。
結局、買い直すことに
結論として、8ヶ月後に15万円の55インチ・4K・120Hz対応テレビに買い替えました。最初からこっちを買っておけば、12万円が無駄にならずに済んだのに…というのが正直な気持ちです。
この経験から学んだのは、「今の自分の使い方だけでなく、将来の使い方も想定して選ぶべき」ということ。特にゲーム機を買う予定が少しでもあるなら、最初から120Hz対応を選ぶことを強くおすすめします。
リフレッシュレート別:こんな人におすすめ
60Hzで十分な人
- 地上波テレビとNetflix、Amazonプライムビデオなどの動画配信サービスがメイン
- ゲームはほとんどしない、またはスマホゲームのみ
- とにかく予算を抑えたい(8万円以下)
- 寝室用のセカンドテレビを探している
60Hzでも画質が良ければ、一般的な視聴には全く問題ありません。有機ELの60Hzモデルなら、コントラストの美しさで十分満足できます。
120Hzを選ぶべき人
- PS5、Xbox Series X/Sを持っている、または購入予定
- スポーツ中継をよく見る(サッカー、バスケ、テニスなど)
- 映画をできるだけ良い環境で楽しみたい
- 今後5年以上使うつもりで投資したい
価格差は3〜5万円程度ですが、長く使うことを考えれば決して高くありません。特に50インチ以上の大画面を検討しているなら、120Hzの恩恵は大きいです。
144Hz以上は必要?
PC用のゲーミングモニターでは144Hzや240Hzが人気ですが、テレビサイズでこれらを選ぶ必要性は現時点では低いです。
理由は単純で、家庭用ゲーム機が120fps以上に対応していないから。将来的に対応する可能性はありますが、現時点では120Hzで十分と言えます。
モーションスムージング機能の罠:OFFにすべき理由
ここで一つ、初心者の方が混乱しやすいポイントを解説します。それがモーションスムージング(倍速駆動)という機能です。
モーションスムージングとは?
テレビが画像処理によって、フレームとフレームの間に中間画像を自動生成し、疑似的に滑らかな映像を作り出す機能です。メーカーによって呼び名が違います:
- ソニー:モーションフロー
- パナソニック:黒挿入
- LG:TruMotion
- Samsung:Auto Motion Plus
なぜOFFにすべきなのか
この機能、一見便利そうですが、映画やドラマを見るときには違和感を生む原因になります。
映画は本来24fpsで撮影されていて、その「映画らしいコマ送り感」こそが映像美の一部。それを無理やり滑らかにすると、まるで安っぽいメロドラマや昼のワイドショーのような質感になってしまうんです。
これを「ソープオペラ効果」と呼びます(海外の昼ドラがビデオカメラで撮影されていたことから)。
私も最初、この機能をONにしたまま『ブレードランナー 2049』を見たら、まるでスタジオ収録のバラエティ番組のような質感になって台無しでした。すぐにOFFにしたら、本来の映画らしい重厚感が戻ってきました。
Filmmaker Modeを活用しよう
最近のテレビには「Filmmaker Mode(フィルムメーカーモード)」という設定があります。これは映画監督たちが推奨する設定で、モーションスムージングを自動的にOFFにし、制作者の意図通りの映像を再現してくれます。
映画を見るときは、このモードに切り替えることをおすすめします。
HDMI 2.1とVRRの重要性
ここからは少しマニアックな話を。ゲーミング目的で120Hzテレビを選ぶなら、HDMI 2.1対応は必須条件です。
HDMI 2.1とは?
従来のHDMI 2.0は、4K・60Hzまでしか対応していません。4K・120Hzの映像を伝送するには、HDMI 2.1の帯域幅が必要なんです。
いくらテレビが120Hz対応でも、HDMI端子が2.0だと意味がありません。必ず「HDMI 2.1対応」と明記されているか確認してください。
VRR(可変リフレッシュレート)も重要
VRRは、ゲーム機の出力フレームレートに合わせて、テレビのリフレッシュレートを自動調整する機能です。
例えば、ゲームの負荷が高いシーンで一時的に60fpsに落ちたとき、テレビも60Hzに同期することで、画面のちらつき(ティアリング)を防ぎます。
PS5やXbox Series Xはこの機能に対応しているので、テレビ側も対応していると、より快適にゲームを楽しめます。
主な対応規格:
- AMD FreeSync
- NVIDIA G-SYNC Compatible
- HDMI VRR
ゲーミング用途なら、これらの対応もチェックポイントに加えましょう。
実際の使い方とコツ:設定を最適化しよう
テレビを買ったら、そのまま使い始めるのではなく、少し設定をいじるだけで画質が劇的に向上します。
1. 画像モードを使い分ける
- 映画・ドラマ:Cinema/Film Mode → Filmmaker ModeをON
- スポーツ中継:Sports Mode → モーションスムージングON
- ゲーム:Game Mode → 入力遅延を最小化、モーションスムージングOFF
用途に応じてモードを切り替えるだけで、それぞれに最適な映像が楽しめます。
2. ゲームモードは必須
ゲームをプレイするときは、必ず「ゲームモード」に設定してください。通常モードだと画像処理に時間がかかり、入力遅延(ボタンを押してから画面に反映されるまでの遅れ)が発生します。
アクションゲームや格闘ゲームでは、この遅延が致命的。ゲームモードにすると、画像処理を最小限にして遅延を減らせます。
3. リモコンにショートカットを設定
最近のテレビは、リモコンのカスタムボタンに「モード切替」を割り当てられるものが多いです。
私は「Netflix視聴用」「ゲーム用」「スポーツ用」の3つを登録していて、ワンボタンで切り替えられるようにしています。毎回設定メニューを開く手間が省けて超便利です。
4. 照明環境も大切
リフレッシュレートが高くても、部屋が明るすぎると画面の反射でコントラストが低下します。
映画鑑賞やゲームプレイの際は、照明を落とし気味にすると、リフレッシュレートの恩恵をより感じられます。間接照明を使うのもおすすめです。
あなたに最適なテレビの選び方:チェックリスト
最後に、テレビ選びの際にチェックすべきポイントをまとめます。
必須チェック項目
- ネイティブリフレッシュレートを確認(60Hz/120Hz)
- HDMI 2.1対応の有無(4K・120Hz出力に必要)
- VRR対応の有無(ゲーム用途なら推奨)
- 画面サイズと視聴距離(50インチなら約2m、65インチなら約2.5m)
- パネルタイプ(有機EL/液晶)
- 予算設定(10〜20万円が現実的)
用途別おすすめ構成
コスパ重視(10万円前後)
- 50〜55インチ
- 液晶(IPS/VA)
- 60Hz
- 主に動画配信サービス視聴用
バランス型(15万円前後)
- 55インチ
- 液晶(高性能)
- 120Hz、HDMI 2.1対応
- ゲームも映画も楽しみたい人
ハイエンド(20万円以上)
- 55〜65インチ
- 有機EL
- 120Hz、HDMI 2.1、VRR対応
- 最高の映像体験を求める人
まとめ:後悔しないテレビ選びのために
リフレッシュレートは、テレビ選びにおいて意外と見落とされがちですが、実は映像体験を左右する重要なスペックです。
改めてポイントをおさらいすると:
- リフレッシュレートは1秒間の画面更新回数。60Hzと120Hzでは体感できるほど差がある
- ゲーム機を使うなら120Hz必須。PS5やXbox Series Xの性能を活かすため
- 映画は24fps、スポーツは60fps。コンテンツに合わせて選ぶのが理想
- モーションスムージングは基本OFF。映画本来の質感を楽しむため
- HDMI 2.1対応を確認。4K・120Hzを伝送するために必要
私のように「あとから買い直し」にならないよう、少し予算をプラスしてでも120Hz対応モデルを選ぶことをおすすめします。特に大画面テレビは5〜10年使うもの。長期的に考えれば、初期投資の数万円は決して高くありません。
店員さんの「これで十分ですよ」という言葉を鵜呑みにせず、自分の使い方をしっかりイメージして選んでください。この記事が、あなたの最適なテレビ選びの参考になれば嬉しいです。
快適な映像ライフを楽しんでくださいね!













