今日は、Appleが新たに発表した「M4チップ搭載13インチMacBook Air」について詳しくお話しします。結論から言うと、このマシンは軽量性、パフォーマンス、コスパのバランスが素晴らしく、多くのユーザーにとって理想的な1台になるでしょう。私自身が実際に使ってみた感想も交えながら、徹底的にレビューしていきます!
M4 MacBook Airが実現した完璧なバランス
Apple Silicon搭載MacBookシリーズも早くも4世代目を迎え、ついにM4チップが登場しました。特筆すべきは、今回のMacBook Airが値下げされたにも関わらず、スペックアップしている点です。価格は164,800円(税込)からと、従来モデルより1万円以上安くなり、さらに基本メモリが16GBからスタートするという、ユーザーの声に応えた仕様になっています。
M4チップがもたらす圧倒的パフォーマンス
M4チップは前世代のM3と比較して、CPUパフォーマンスが約15%向上し、GPUに関しては最大20%の性能アップを実現しています。特に機械学習処理を担当するNeural Engineは前世代比で2倍の処理速度を誇り、AIタスクの高速化に大きく貢献しています。
私が実際に使用してみて驚いたのは、Adobe PhotoshopやLightroom、Premiere Proなどのクリエイティブアプリケーションの動作が非常にスムーズだということ。以前はこうした作業には「Pro」モデルが必須と考えられていましたが、M4 MacBook Airならば十分に実用的なパフォーマンスを発揮してくれます。
例えば、先日20メガピクセルの写真を50枚ほど編集する作業をしましたが、RAWファイルの読み込みからフィルター適用、書き出しまでストレスなく完了。バッテリーの減りも予想以上に緩やかでした。
驚異の軽量ボディと持ち運びやすさ

わずか1.24kgの超軽量デザイン
13インチM4 MacBook Airの最大の魅力の一つは、その驚異的な軽さです。わずか1.24kg(約2.7ポンド)という重量は、一日中バッグに入れて持ち歩いても肩や背中に負担をかけません。
私は以前15インチのMacBook Proを使用していましたが、出張や取材で持ち歩くたびに「もっと軽いノートPCがあればな」と感じていました。このM4 MacBook Airを初めてバックパックに入れたときは、「入れ忘れたかな?」と錯覚するほどの軽さでした。
昨月、東京から大阪への出張の際に持参しましたが、新幹線の中でも移動中のタクシーの中でも、膝の上で快適に作業できる軽さと薄さは本当に革命的です。特にカフェでの作業時には、限られたスペースでもストレスなく使用できるコンパクトさが大いに役立ちました。
洗練されたデザインと堅牢な構造
MacBook Airシリーズはウェッジ型から均一な薄さへとデザインが変更されて久しいですが、このデザインは見た目の美しさだけでなく、実用性も兼ね備えています。アルミニウム製のユニボディは高級感がありながらも耐久性に優れ、毎日の使用に耐える堅牢さを備えています。
色味も従来のスペースグレイ、シルバーに加え、スターライトとミッドナイトのカラーバリエーションがあり、個人の好みや使用シーンに合わせて選べるのも嬉しいポイントです。私はミッドナイトを選びましたが、落ち着いた深い青色が非常に高級感があり、ビジネスシーンでも違和感なく使えています。
注目すべき新機能と改良点
待望の12メガピクセルカメラとCenter Stage対応
M4 MacBook Airで特に嬉しい進化が、Webカメラの大幅な向上です。従来の1080p FaceTime HDカメラから12メガピクセルカメラにアップグレードされ、Center Stage(センターステージ)機能も搭載されました。
リモートワークが一般化した現在、Web会議の画質は非常に重要です。先日のZoom会議では、同僚から「カメラの調子が良くなった?」と言われるほど、画質の向上が顕著でした。特に薄暗い部屋でも明るく鮮明に映るようになり、低照度環境での撮影性能が格段に向上しています。
Center Stage機能は、画面内で動いても自動的にフレーミングを調整してくれるため、会議中に少し移動しても常に画面の中央に映るのが便利です。プレゼンテーション中に資料を指し示すために移動しても、自然にカメラが追従してくれます。
外部ディスプレイのデュアルサポート
M4 MacBook Airでは、前モデルでは不可能だった、2台の外部ディスプレイを同時に接続することが可能になりました(ただし、蓋を閉じた状態での使用時)。
これは在宅ワークやプロフェッショナルな作業環境を構築したいユーザーにとって、大きな進化です。私の自宅作業環境では、一台は文書作成用、もう一台は参考資料表示用として使い分けることで、作業効率が格段に向上しました。
マルチタスクを頻繁に行う方や、デザイン・編集作業をする方にとって、この機能は非常に価値があります。私の場合、Webブラウザで調査しながらWordで文章を書き、同時にSlackでチームとコミュニケーションを取るという作業が快適になりました。
16GBからのRAM搭載とストレージオプション
「ようやく来た!」と言いたくなるのが、ベースモデルからの16GBメモリ搭載です。これまでのMacBook Airは8GBからのスタートでしたが、現代のアプリケーションの要求に対して少々不安がありました。
16GBあれば、Chrome、Safari、Word、Excel、Slackなど複数のアプリを同時に開いても、ストレスを感じることなく動作します。先日、30以上のChrome タブを開きながらZoom会議をしつつ、バックグラウンドでSpotifyを再生していましたが、まったくラグを感じませんでした。
ストレージに関しては、256GB、512GB、1TB、2TBと選択肢があり、用途に合わせて選べます。個人的には、クラウドストレージを活用する方なら256GBでも十分ですが、写真や動画編集を行う方は最低512GB以上をお勧めします。
日常使いから専門的な作業まで対応できる汎用性
驚異のバッテリー持続時間
M4 MacBook Airの最大の魅力の一つは、その圧倒的なバッテリー駆動時間です。Apple公称では最大18時間のビデオ再生が可能とされていますが、実際の使用でも1日中充電なしで使えることが多いです。
先日のカフェでの作業では、朝9時から夕方5時まで、Web閲覧、文書作成、軽い画像編集を行いましたが、バッテリー残量は30%程度残っていました。これは以前使っていたIntel搭載MacBookと比べると、天と地の差です。
この優れたバッテリー性能により、出張先や移動中でも充電器を気にすることなく作業に集中できるのは本当に革命的な変化です。電源コンセントを探す必要がなくなったことで、作業場所の選択肢が大幅に広がりました。
日常使いにおける快適さ
M4 MacBook Airの魅力は、日常的な使用においても発揮されます。起動時間は数秒と高速で、スリープからの復帰もほぼ瞬時です。これにより、「ちょっとしたことを調べたい」というときにもストレスなく使用できます。
キーボードは適度なキーストロークと打鍵感があり、長時間のタイピングでも疲れにくいです。また、大きめのトラックパッドは多機能ジェスチャーに対応しており、マウスがなくても効率的に作業できます。
私の場合、朝のニュースチェック、メール確認、SNS更新などから始まり、日中の文書作成、夕方のビデオ通話、そして夜間の動画視聴まで、一日を通してさまざまな用途でM4 MacBook Airを使っていますが、どのシーンでも快適に動作してくれます。
プロフェッショナルな作業にも対応
驚くべきことに、このコンパクトなボディの中で、かなり本格的なクリエイティブ作業も可能です。先月、5分程度の4K動画編集プロジェクトをFinal Cut Proで完成させましたが、プレビュー再生もレンダリングも非常にスムーズでした。
また、Logic Proを使った音楽制作も、複数のトラックと効果を使ったプロジェクトでも快適に動作します。M4チップの強力なNeural Engineを活用した機械学習機能により、ノイズ除去やオーディオエンハンスメント機能の処理も高速です。
もちろん、MacBook Proのようなプロフェッショナルモデルほどのパフォーマンスではありませんが、日常的なクリエイティブ作業には十分すぎるほどのスペックを持っていると言えるでしょう。
M4 MacBook Airが最適な人、そうでない人
こんな人にぴったり
- モバイル性重視のユーザー:軽量で持ち運びやすいノートPCを求める方
- バッテリー持続時間を重視する方:充電を気にせず1日中作業したい方
- 一般的な作業+軽めのクリエイティブ作業をする方:文書作成、Web閲覧、軽めの写真・動画編集など
- コストパフォーマンスを重視する方:高性能ながらもリーズナブルなMacを求める方
- 学生やビジネスパーソン:講義や会議の場所を選ばず使いたい方
物足りないと感じる可能性がある人
- ヘビーなクリエイティブプロフェッショナル:8K動画編集や大規模な3Dレンダリングなど極めて高負荷な作業が主な方
- ゲーマー:高フレームレートのゲームプレイを求める方
- 120Hz以上の高リフレッシュレートディスプレイにこだわる方:MacBook Airは60Hzなので
- 多数の周辺機器を接続したい方:Thunderbolt/USB-Cポートは2つのみ
購入時のおすすめ構成と価格
長期使用者向け254,800円(税込)
- 8コアCPU/10コアGPU
- 24GBユニファイドメモリ
- 1TBストレージ
記憶容量とストレージは後から増設できないため、長期間使用予定の方は少し余裕を持った構成をおすすめします。私の経験上、MacBookは5年以上長く使えるため、将来のアプリケーション要件も考慮した選択が賢明です。
ちなみに私は「8コアCPU/10コアGPU、16GBメモリ、512GBストレージ」の構成を選びました。日常的な作業から時折の動画編集まで、あらゆる場面で快適に動作しています。
競合製品との比較
Windows薄型ノートとの比較
M4 MacBook Airと同じ価格帯には、Dell XPS 13、HP Spectre x360、Microsoft Surface Laptop 5などの高級Windows薄型ノートがあります。これらとM4 MacBook Airを比較すると以下のような違いがあります:
- バッテリー持続時間:M4 MacBook Airは実使用で12〜15時間と、ほとんどの競合製品を大きく上回ります
- 性能効率比:同価格帯のWindows機と比較して、電力あたりのパフォーマンスが圧倒的に高いです
- 発熱とファンノイズ:M4チップの高効率により、負荷時でも静かで発熱が少ないのが特徴です
先日、友人のDell XPS 13と並べて使う機会がありましたが、同じAdobe Lightroomでの写真編集作業でも、MacBook Airの方がスムーズで、バッテリーの減りも緩やかでした。ただし、Windowsエコシステムに依存している方にとっては、移行コストが発生する点は考慮すべきでしょう。
15インチMacBook Airとの比較
もう一つの選択肢として、15インチM4 MacBook Airがあります。価格差は約3万円ですが、以下の点を考慮する必要があります:
- 画面サイズ:15.3インチvs 13.6インチ
- 重量:1.51kg vs 1.24kg(約270gの差)
- バッテリー駆動時間:ほぼ同等
私は両方の機種を短期間使用してみましたが、結局13インチモデルを選択しました。理由は、移動が多い生活スタイルでは270gの差が意外と大きく感じるからです。ただし、主に自宅やオフィスで使用される方や、画面の広さを重視する方には15インチモデルもおすすめです。
macOS Sonoma(またはVenturaの次)の魅力
M4 MacBook Airの魅力は、ハードウェアだけでなくソフトウェアにもあります。macOS Sonomaは以下のような機能が特に便利です:
ウィジェットの進化
デスクトップ上に配置できるウィジェットが非常に便利で、私は天気、カレンダー、株価、リマインダーを常に表示しています。これにより、アプリを開かなくても必要な情報に素早くアクセスできるようになりました。
iPhoneとの連携強化
iPhoneをウェブカメラとして使用できる「Continuity Camera」機能が強化され、会議の画質が格段に向上しました。また、iPhoneのメッセージや通知をMacで直接管理できる点も、仕事の中断を減らしてくれます。
私はiPhoneで撮影した写真が自動的にMacに同期される機能を頻繁に活用しています。クライアントとの打ち合わせで撮影した写真をすぐにプレゼン資料に組み込めるのは本当に便利です。
実際の使用シーン別レビュー
オフィスワークでの使用感
私は週3日ほどコワーキングスペースで作業していますが、M4 MacBook Airの軽さは通勤時の負担を大きく減らしてくれました。以前は肩が痛くなることもありましたが、今ではバッグに入れていることを忘れるほどです。
コワーキングスペースでは外部モニターに接続して使用することが多いですが、M4チップの処理能力のおかげで、大量のExcelデータを扱う業務分析も快適です。また、充電の持ちが良いため、電源の取り合いになりがちな混雑時でも安心して作業できます。
出張・旅行時の使用感
先月、2泊3日の出張で使用しましたが、充電器を持っていくのを忘れても大丈夫なほどのバッテリー持ちが印象的でした。新幹線や飛行機内でも狭いテーブルでもコンパクトに使えるのも魅力です。
宿泊先のホテルでテレビにHDMIケーブルで接続し、Netflixを視聴するという使い方もできました。画質も音質も素晴らしく、旅先のエンターテイメントセンターとしても大活躍です。
クリエイティブ作業時の体験
趣味で音楽制作をしていますが、GarageBandやLogic Proの動作も快適です。先日、10トラック以上の複雑な楽曲を制作しましたが、プラグインを多用してもカクつきはありませんでした。
また、4K動画の編集も問題なくこなせます。先日友人の結婚式のハイライト動画(約5分)を編集しましたが、書き出しも予想以上に速く、プロジェクト完成までの時間が大幅に短縮されました。プロフェッショナルな長時間の8K編集などには向かないかもしれませんが、一般的な動画編集ニーズには十分対応できます。
M4チップの技術詳細
M4チップは、3nmプロセスで製造された最新のApple Siliconです。その主な特徴は以下の通りです:
- CPUパフォーマンス:M3比で約15%向上
- GPUパフォーマンス:M3比で最大20%向上
- Neural Engine:前世代の2倍の処理速度
- メモリ帯域幅:より広帯域で効率的なメモリアクセス
特に注目すべきは、Neural Engineの進化です。これにより、写真や動画の処理時に機械学習を活用した最適化が効率的に行われ、バッテリー消費を抑えながらも高いパフォーマンスを発揮します。
例えば、Photoshopの「生成AI塗りつぶし」機能の処理速度が以前より約1.5倍速くなったと体感しています。これは日常的に画像編集を行う私にとって、大きな時間節約になっています。
注意点とデメリット
完璧な製品はなく、M4 MacBook Airにも若干の弱点があります:
接続ポートの制限
Thunderbolt/USB-Cポートが2つしかないため、多くの周辺機器を接続する場合はハブやドックが必要になります。私はAnkerの8-in-1 USB-Cハブを使用していますが、出費が増える点は考慮すべきでしょう。
アップグレード不可能性
メモリやストレージは後から増設できないため、購入時に将来の使用状況を見越した選択が必要です。これはApple製品全般に言えることですが、M4シリーズでも同様です。
ディスプレイのリフレッシュレート
ディスプレイは美しいLiquid Retinaですが、MacBook Proシリーズの120Hz ProMotionディスプレイと比較すると、60Hzのリフレッシュレートは若干の差を感じます。スクロール時の滑らかさなどが気になる方は、この点を考慮すべきでしょう。
価格と入手方法
M4 MacBook Airは2023年3月12日に発売され、Apple直営店やApple公式サイト、また認定販売店で購入可能です。価格は以下の通りです:
- 13インチM4 MacBook Air(16/256GB):164,800円(税込)〜
- 15インチM4 MacBook Air(16/256GB):198,800円(税込)〜
また、学生・教職員向けの教育機関割引や、Apple公式リファービッシュ品を利用することで、さらにお得に購入することも可能です。私の知人は教育機関割引を利用して約1万円安く購入していました。
まとめ:M4 MacBook Air 13インチは最強のバランスを実現
M4チップ搭載の13インチMacBook Airは、軽量性、パフォーマンス、バッテリー持続時間、価格のすべてにおいて絶妙なバランスを実現した、ほぼ完璧なノートPCと言えるでしょう。
日常的な作業から軽いクリエイティブワークまで、幅広いニーズに応える万能性を備えつつ、持ち運びやすさと1日中使えるバッテリー性能が、多くのユーザーにとって理想的な1台になるはずです。
特に重視すべき点は:
- 基本メモリが16GBになったこと
- 優れた12MPカメラとCenter Stage対応
- デュアル外部ディスプレイサポート
- 驚異的な軽さと薄さ
私自身、M4 MacBook Airに乗り換えて約1ヶ月になりますが、日常のあらゆるシーンで活躍してくれています。「最高のコストパフォーマンスを持つMac」という評価に、心から同意します。
皆さんのライフスタイルにぴったりのMacBook Airを見つけて、充実したMacライフをお送りください!