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Spotify卒業!Apple Musicへの乗り換えで音質UP・コスト DOWN

こんにちは、ガジェオキです!音楽ストリーミングサービスといえば、長きにわたって多くの人がSpotifyを利用してきましたよね。私も数年間Spotifyユーザーでしたが、最近Apple Musicに乗り換えてみたところ、想像以上のメリットを実感しています。今回は「Spotify卒業!Apple Musicへの乗り換えで音質UP・コスト DOWN」と題して、実際の使用感や最新情報を織り交ぜながら、乗り換えるべき理由を詳しくご紹介します。

音楽ストリーミング界の二大巨頭

音楽ストリーミング市場において、SpotifyとApple Musicは長い間トップを争ってきました。2025年現在、Spotifyの月間アクティブユーザー数は約6億1500万人、有料会員数は約2億3600万人に達しています。一方、Apple Musicは公式な利用者数の発表が少ないものの、約9300万人の有料会員がいると推測されています。

私も長年Spotifyを愛用してきましたが、最近になって「本当にこれが最適なサービスなのか?」と疑問を持つようになりました。というのも、高音質オーディオへの関心が高まり、自宅のオーディオ環境を整えるにつれて、音質の違いが気になるようになったのです。また、お気に入りのアーティストへの還元についても考えるようになり、様々な角度から両サービスを比較した結果、Apple Musicに乗り換えることを決意しました。

その体験と発見を、これからシェアしていきます。

1. Apple Musicの方が音質が圧倒的に良い

ロスレス音質で音楽本来の姿を楽しむ

Apple Musicの最大の魅力は、何と言っても音質です。Apple Musicは追加料金なしでロスレスオーディオとハイレゾ音源を提供しています。約9,000万曲すべてがロスレス対応で、数百万曲がハイレゾロスレスにも対応しているのです。

一方、Spotifyは現時点ではロスレスオーディオを提供していません。Spotifyは将来的に「Spotify HiFi」という高音質サービスを導入する計画を発表していますが、何年も前から予告されているものの未だに実現していません。

私自身、高品質なヘッドホンで聴き比べたときの違いに驚きました。特にクラシックやジャズなどの繊細な楽曲では、その差が顕著です。弦楽器の響きや、ピアノの余韻など、細部までクリアに聴こえるようになりました。

【実体験】 先日、好きなピアニストの新譜をApple Musicのロスレス設定で聴いたとき、ピアノの繊細なタッチと響きの変化がこれほど明確に伝わってくるとは思いませんでした。Spotifyで聴いていた時には気づかなかった演奏の息遣いまでもが感じられ、新たな音楽体験ができています。

2025年の最新動向:AirPods Maxのロスレス対応

さらに朗報なのが、2025年3月に発表されたAppleの最新アップデートです。これによりAirPods Maxが24bit/48kHzのロスレスオーディオに対応するようになりました。USB-C接続での有線接続時に限られますが、これまでBluetooth接続の制約でロスレス再生ができなかったAirPods Maxユーザーにとって、大きな進化といえるでしょう。

没入感を高める空間オーディオ

Apple Musicには、通常のステレオとは一線を画す空間オーディオという機能もあります。ドルビーアトモス技術により、音が上下左右から聞こえてくる3D空間で音楽を楽しむことができます。

私がこの機能を初めて体験したのは、The Weekndの「Blinding Lights」でした。通常のステレオバージョンでは前方から聴こえていた音が、空間オーディオでは周囲360度から聴こえてくるようになり、ライブ会場にいるような没入感が味わえました。特にApple製品のエコシステムの中で楽しむと、その効果は最大限に発揮されます。

最新機能:サウンドセラピー

2025年5月、Apple MusicとユニバーサルミュージックグループはApple Music限定で「サウンドセラピー」機能を発表しました。この新機能は、科学的研究に基づいたオーディオ技術を活用し、以下の3カテゴリーを提供します:

  • フォーカス:集中力と認知能力をサポート(ガンマ聴覚ビートとホワイトノイズを活用)
  • リラックス:ストレス軽減と心身のリラックスを促進
  • スリープ:自然な睡眠をサポート

この機能では、Imagine DragonsやKaty Perryなど有名アーティストの楽曲をベースにした特別なバージョンが提供され、日常のさまざまなシーンでの音楽体験を向上させることが期待されています。

2. アーティストへの還元が多いApple Music

アーティストへの支払い率の違い

音楽を愛する者として、アーティストへの還元も重要な問題です。2025年の最新データによると、Apple Musicは再生1,000回あたり約6.20ドル(約620円)をアーティストに支払っているのに対し、Spotifyは約3.00ドル(約300円)と、Apple Musicの支払い額はSpotifyの約2倍であることがわかっています。

私の好きなインディーズアーティストの多くは、収入の大部分をストリーミングに頼っています。彼らの音楽制作を継続的にサポートするためにも、より還元率の高いプラットフォームを選びたいと考えるようになりました。

【実体験】 あるインディーズミュージシャンのファンイベントに参加した際、「Spotifyでは1,000再生で300円程度しか入らないけれど、Apple Musicだと倍以上になる」という話を聞き、ショックを受けました。好きな音楽を聴くだけでアーティストをより支援できるなら、それは音楽ファンとして嬉しいことです。

収益モデルの違い

両サービスとも「ビッグプール」モデルを採用していますが、Apple Musicはより高い配分比率をレコード会社やアーティストに提供しています。一般的に、Apple Musicは総収入の約52%をレーベルに支払い、そこからアーティストへと分配されます。

もちろん、アーティストが最終的に受け取る金額は、レコード会社との契約内容によって大きく変わります。しかし、スタート地点で2倍の差があることは無視できません。特に独立系アーティストや小規模レーベルのアーティストにとって、この差は大きな意味を持つのです。

3. Spotifyのアルゴリズムに潜む問題点

エコーチェンバー現象と多様性の欠如

Spotifyの推薦アルゴリズムには多くの人が魅了されていますが、長期的に使用していると「エコーチェンバー」と呼ばれる現象に陥りやすくなります。つまり、似たような曲ばかりが推薦され、新しい音楽との出会いが少なくなるのです。

私自身の経験では、Spotifyは最初は新しい発見が多くワクワクしましたが、次第に「Discover Weekly」や「Release Radar」で同じような曲調やアーティストばかりが推薦されるようになりました。一度聴いた曲のジャンルに偏ったプレイリストが提案され続け、音楽的視野が狭まっていると感じるようになったのです。

【実体験】 あるとき、友人の車でApple Musicの「For You」プレイリストを聴く機会があり、Spotifyでは出会えなかったジャンルやアーティストが次々と登場することに驚きました。特に印象的だったのは、私が普段聴くジャンルとは少し異なるものの、基本的な音楽的嗜好に合った曲が推薦されていたことです。Apple Musicのアルゴリズムは、より冒険的で幅広い推薦を行っているように感じました。

ポッドキャストの過剰推奨問題

Spotifyは音楽プラットフォームからオーディオプラットフォームへと移行を図る中で、ポッドキャストへの投資を強化しています。これ自体は悪いことではありませんが、音楽を聴きたいユーザーにとっては、トップページやレコメンド欄にポッドキャストが頻繁に表示されることがストレスになることがあります。

Apple Musicでは、音楽とポッドキャストは完全に分離されており、Apple Podcastsという別アプリで提供されています。この明確な区分けにより、音楽に集中したい時には純粋に音楽だけに焦点を当てられることを私は高く評価しています。

【実体験】 Spotifyで新しい音楽を探そうとホームページを開くと、興味のないポッドキャストの推薦が画面の大部分を占めていることがよくありました。特に「何か新しい音楽を発見したい」と思っている時に、関係のないポッドキャストが表示されるのは残念な体験でした。Apple Musicでは、音楽に特化したインターフェースのおかげで、音楽探索がはるかにスムーズに感じられます。

4. コスパで考えるとApple Musicがお得

料金比較

一見すると、個人プランでは月額980円のSpotifyが月額1,080円のApple Musicより若干安いように見えます。しかし、より詳しく見ていくと、Apple Musicには隠れたコスト面でのメリットがあります。

Apple Musicの料金プラン(2025年5月現在):

  • 個人プラン:月額1,080円/年額10,800円(月換算900円)
  • 学生プラン:月額580円
  • ファミリープラン:月額1,680円(最大6人)

Spotifyの料金プラン(2025年5月現在):

  • 個人プラン:月額980円
  • 学生プラン:月額480円
  • ファミリープラン:月額1,580円(最大6人)
  • 無料プラン:広告あり、機能制限あり

年間プランでの節約

Apple Musicは年間プラン(10,800円/年)を提供しており、これを選ぶと月換算で900円となり、Spotifyの月額980円よりも安くなります。長期的に使用することを考えると、年間プランは大きな節約になります。

私はこの年間プランに切り替えたことで、年間960円の節約になりました。小さな額ですが、サービスの質を考えると非常にコストパフォーマンスが高いと言えます。

Apple Oneバンドルの魅力

さらに、他のAppleサービスも利用している方にとっては、Apple Oneというバンドルサービスがお得です。Apple Music、Apple TV+、Apple Arcade、iCloudストレージなどをセットで利用できるこのサービスを活用すれば、トータルのコストを大幅に削減できます。

【実体験】 私の場合、Apple Music、Apple TV+、そしてiCloud+を個別に契約していましたが、Apple Oneに切り替えることで月に約500円の節約になりました。特にApple製品のエコシステムの中で生活している人には、この統合サブスクリプションはかなりお得だと感じています。

無料トライアル期間の違い

初めて利用する場合、両サービスとも無料トライアル期間を提供しています。基本的には1ヶ月のトライアル期間ですが、Apple Musicは新しいAppleデバイスを購入した際に3ヶ月~6ヶ月の無料期間を提供することがあります。この長いトライアル期間は、サービスをじっくり試すのに十分な時間を与えてくれます。

さらに、Apple Musicでは定期的にプロモーションを行っており、以前利用していたユーザーが再登録する際にも特別オファーを提供することがあります。

5. 実際の使用感と乗り換えのコツ

インターフェースの違い

Spotifyに慣れている方がApple Musicに移行する際、最初はインターフェースの違いに戸惑うかもしれません。Spotifyはダークテーマを基調とした洗練されたデザインが特徴で、プレイリストの作成や共有が非常に直感的です。

一方、Apple Musicはより視覚的に音楽を楽しめるよう設計されています。アルバムアートワークを大きく表示し、音楽と一緒に視覚的な体験も提供してくれます。また、ライブラリの管理方法も異なり、Spotifyが「お気に入り」というシンプルな概念を使用しているのに対し、Apple Musicは従来の「ライブラリに追加」という形を取っています。

【実体験】 Apple Musicに乗り換えた最初の1週間は、慣れ親しんだSpotifyのUIが恋しくなることもありました。特にプレイリスト管理の方法の違いに適応するのに少し時間がかかりました。しかし、2週間ほど使い続けると、Apple Musicのインターフェースにも慣れ、むしろその洗練された美しさを楽しむようになりました。

プレイリストの移行方法

乗り換え時の最大の懸念点は、長年かけて作成したプレイリストの移行です。幸いにも、「SongShift」や「FreeYourMusic」などのサードパーティアプリを使えば、比較的簡単にプレイリストを移行できます。

私は「SongShift」を使用して約30個のプレイリストを移行しましたが、ほとんどの曲がマッチし、スムーズに移行できました。一部の曲は見つからなかったものの、手動で追加することで問題なく解決しました。

オフライン再生と音質設定

Apple Musicでは、オフライン再生用の設定と音質設定が分かれています。高音質でストリーミングしたいが、ダウンロードはデータ消費を抑えたい場合など、柔軟に設定できる点が便利です。

設定方法は、iPhoneの「設定」→「ミュージック」→「オーディオの品質」から変更可能です。特に、ロスレスオーディオやハイレゾロスレスを有効にする際は、データ通信料やストレージ容量に注意が必要です。

【設定例】

  • Wi-Fi接続時:ハイレゾロスレス(24bit/192kHz)
  • モバイル通信時:ロスレス(24bit/48kHz)
  • ダウンロード:高品質(256kbps AAC)

このように状況に応じて設定をカスタマイズすれば、通信料を気にせず最適な音質で音楽を楽しめます。

6. 両サービスの良いところ・悪いところ

完全に公平な比較のために、両サービスの良い点と悪い点を包み隠さず紹介します。

Spotifyの良いところ

  1. 無料プランがある: 広告はありますが、無料でも楽曲を聴くことができる
  2. 多彩なプレイリスト: 編集部によるキュレーションが優れている
  3. ソーシャル機能: 友人が聴いている曲を確認したり、共同プレイリストを作成できる
  4. クロスプラットフォーム: ほぼすべてのデバイスで利用可能
  5. Spotify Connect: 様々なデバイス間でスムーズに再生デバイスを切り替えられる

Spotifyの悪いところ

  1. 音質の制約: ロスレス音質に未対応(最大320kbps)
  2. アーティストへの還元率が低い: 再生あたりの支払いがApple Musicの約半分
  3. アルゴリズムの偏り: 同じような曲ばかりが推薦されることがある
  4. ポッドキャストの押し付け: 音楽を聴きたいのに関係のないポッドキャストが推薦される

Apple Musicの良いところ

  1. 音質が優れている: ロスレスやハイレゾ対応で、追加料金なし
  2. 空間オーディオ対応: 没入感のある3D音響体験
  3. アーティストへの還元が多い: 再生あたりの支払いがSpotifyより約2倍
  4. Apple製品との連携: Siriとの統合やApple Watchでのオフライン再生など
  5. サウンドセラピー: 集中、リラックス、睡眠をサポートする専用コンテンツ(2025年新機能)

Apple Musicの悪いところ

  1. 無料プランがない: すべて有料プラン
  2. プレイリスト共有機能が限定的: Spotifyほど簡単ではない
  3. Android版アプリの完成度: iOSユーザー向けに最適化されている面がある
  4. 非Apple製品での使い勝手: エコシステム外ではやや使いづらい場合も

7. 乗り換えるべき人・そうでない人

すべての人にApple Musicへの乗り換えをお勧めするわけではありません。あなたの使い方や優先事項によって、最適なサービスは異なります。

Apple Musicに乗り換えるべき人

  1. 音質にこだわる人: 良質なヘッドホンやスピーカーを持っていて、音質を重視する方
  2. アーティストへの還元を気にする人: 好きなミュージシャンにより多くの収益が入ることを望む方
  3. Apple製品のヘビーユーザー: iPhone、Mac、Apple Watchなど複数のApple製品を使っている方
  4. ポッドキャストと音楽を分けたい人: 音楽に特化したサービスを求める方
  5. 多様な音楽との出会いを求める人: より幅広い音楽推薦を期待する方

【実体験】 私がApple Musicへの乗り換えを決断した最大の理由は、昨年購入したハイエンドヘッドホンの性能を最大限に活かしたいと思ったからです。ロスレスオーディオで聴くと、これまで気づかなかった音の細部まで聴こえるようになり、音楽体験が格段に向上しました。また、Apple Watchでのオフライン再生が非常にスムーズで、ランニング中にスマートフォンを持ち歩く必要がなくなったのも大きなメリットでした。

Spotifyを続けるべき人

  1. 無料で音楽を楽しみたい人: 広告が気にならず、基本機能で満足な方
  2. ソーシャル機能を多用する人: 友人とプレイリストを共有するなど、音楽の共有体験を重視する方
  3. 多様なデバイスで利用している人: スマートテレビや様々なOS間で利用する方
  4. Spotify独自のプレイリストが好きな人: Discover WeeklyやRelease Radarが気に入っている方
  5. ポッドキャストと音楽を一つのアプリで管理したい人: 統合されたエクスペリエンスを求める方

まとめ:音楽体験を豊かにする選択を

音楽ストリーミングサービスの選択は、私たち音楽リスナーにとって重要な決断です。日々何時間も音楽を聴く方にとっては、そのサービスの特性が音楽体験の質を大きく左右します。

私自身、SpotifyからApple Musicに乗り換えて感じたのは、音楽との関係がより深く、豊かになったということです。特に以下の点が私にとって大きな価値となりました:

  1. 空間オーディオとロスレス形式により、Apple Musicはオーディオ愛好家にとって優れた選択肢となります。音楽をより深く、詳細に楽しめるようになりました。
  2. アーティストへの還元という点では、Apple Musicが1再生あたりより多くの金額を支払う傾向にあります。好きなアーティストの創作活動を、より強くサポートできると感じられます。
  3. 年間プランとバンドルにより、Apple Musicはより良い価格を提供します。特にApple製品のエコシステム内にいる方には、大きな価値があります。

ただし、どのサービスも完璧ではありません。自分の音楽の楽しみ方や優先順位を考慮して、最適なサービスを選ぶことが大切です。幸い、どちらのサービスも無料トライアル期間があるので、実際に使い比べてみることをお勧めします。

皆さんにとって、より豊かな音楽体験につながるサービスが見つかることを願っています。音楽は人生を彩り、感情を動かし、記憶を作り出す力を持っています。その体験をより良くするためのサポート役として、最適なサービスを選びましょう。

この記事が、皆さんの音楽ライフをアップグレードする一助となれば幸いです。ぜひApple Musicを試してみてください!