グラボを取り付けた後、本当に動いてる?その不安を解消します

「よし、ついに新しいグラフィックボードを取り付けた!」

PCケースのサイドパネルを閉じて、電源ボタンを押す瞬間のあのドキドキ感、グラボ換装を経験した人なら誰でも知っていますよね。

でも、画面が映った瞬間に湧き上がるのは喜びだけじゃない。

「これ、本当にちゃんと動いてるのかな?」

という漠然とした不安。

実際、私も先日RTX 4070 Superに換装したとき、まさにこの状態でした。画面は映る。ゲームも起動する。でも「本当に性能が出ているのか」「初期不良じゃないか」という疑問が頭から離れなかったんです。

結論から言うと、グラボが正常に動作しているかどうかは、初心者でも5分程度で確認できます

この記事では、私自身の換装経験をもとに、グラフィックボードの動作確認方法を徹底解説します。基本的なチェックから、中級者向けのマニアックな検証方法まで網羅しているので、ぜひ最後まで読んでみてください。


【STEP1】まずはこれだけ!基本の動作確認チェックリスト

グラボ換装後、最初にやるべき確認作業をまとめました。順番にチェックしていけば、大きな問題の見落としを防げます。

物理的な接続確認(電源を入れる前に)

意外と見落としがちなのが、物理的な接続ミスです。

確認すべきポイント:

  • PCIeスロットにカードがしっかり奥まで刺さっているか
  • 補助電源ケーブル(6ピン/8ピン)が確実に接続されているか
  • ケーブルの向きが正しいか(逆挿しは意外とある)
  • グラボがケース内で傾いていないか

私の失敗談をひとつ。以前、補助電源ケーブルを「カチッ」という音がするまで挿し込まず、起動後にゲーム中突然シャットダウンするトラブルに悩まされました。原因特定に2時間かかったのは苦い思い出です。

起動後の基本確認

電源を入れて画面が映ったら、以下を確認します。

Windows上での確認手順:

  1. デバイスマネージャーを開く
    • Windowsキー + Xを押して「デバイスマネージャー」を選択
    • 「ディスプレイアダプター」を展開
    • 新しいグラボの名前が正しく表示されているかチェック
  2. ドライバーの状態を確認
    • グラボ名の横に黄色い「!」マークがないか
    • 「!」があればドライバーに問題あり
  3. 解像度とリフレッシュレートを確認
    • デスクトップで右クリック→「ディスプレイ設定」
    • モニターの最大解像度・リフレッシュレートが選択できるか

ここで「Microsoft基本ディスプレイアダプター」と表示されている場合は要注意です。 これはWindowsの汎用ドライバーで動いている状態なので、メーカー公式のドライバーをインストールする必要があります。


【STEP2】GPU-Zで詳細スペックを確認する

デバイスマネージャーで認識されていても、それだけでは安心できません。グラボが「本来の性能」を発揮できる状態かどうかを確認するために、GPU-Zという無料ツールを使います。

GPU-Zのダウンロードと使い方

GPU-Zは、TechPowerUp公式サイト(https://www.techpowerup.com/gpuz/)から無料でダウンロードできます。インストール不要のポータブル版もあるので、気軽に使えます。

GPU-Zで確認すべき項目:

項目確認内容
Nameグラボの正式名称が正しいか
GPU Clock定格クロックが仕様通りか
MemoryVRAMの容量と種類(GDDR6など)
Bus InterfacePCIe x16で動作しているか
Driver Version最新ドライバーか

特に注目すべき「Bus Interface」の項目

ここがPCIe 4.0 x16 @ x16PCIe 3.0 x16 @ x16と表示されていれば正常です。

もし「x16 @ x8」や「x16 @ x4」と表示されている場合、グラボが本来の帯域幅で動作していません。原因としては:

  • PCIeスロットへの挿し込みが甘い
  • マザーボードのスロットがx16に対応していない
  • CPUのPCIeレーン数が足りていない

などが考えられます。


【STEP3】ベンチマークソフトで性能テスト

「動いている」ことと「正常な性能が出ている」ことは別問題です。ベンチマークソフトを使って、期待通りの性能が出ているか確認しましょう。

おすすめベンチマークソフト3選

1. 3DMark(定番中の定番)

  • 無料版:Steam版「3DMark Demo」で「Time Spy」テストが可能
  • 世界中のユーザーと結果を比較できる
  • 同じグラボの平均スコアと比べて異常がないか一目瞭然

2. Unigine Heaven / Superposition

  • 完全無料で使える
  • 長時間の負荷テストにも対応
  • 安定性の確認に最適

3. ファイナルファンタジーXIV ベンチマーク

  • 日本のゲーマーにはおなじみ
  • 実際のゲームに近い負荷がかかる
  • 完全無料でダウンロード可能

私のRTX 4070 Super換装時の体験談

換装後、さっそく3DMarkのTime Spyを回してみました。結果は約18,500点

「おお、いい感じ!」と思ったものの、念のため同じグラボの平均スコアを調べてみると、約20,000点前後が相場らしい。

「あれ、ちょっと低くない?」

原因を探ると、ドライバーが古いバージョンのままでした。NVIDIA公式サイトから最新ドライバーをインストールし直したら、スコアは約19,800点まで改善。

教訓:ベンチマーク前に必ず最新ドライバーを入れましょう。


【STEP4】温度と安定性のモニタリング

性能が出ていても、温度管理がうまくいっていなければ長期的に問題が発生します。

HWiNFO64で温度をリアルタイム監視

HWiNFO64(https://www.hwinfo.com/)は、PCの各パーツの温度や電圧を詳細にモニタリングできる無料ツールです。

グラボの温度に関する目安:

  • アイドル時(何もしていない状態):30〜50℃
  • ゲーム中や高負荷時:60〜85℃
  • 危険水準:90℃以上が継続

最近のグラボは自動でサーマルスロットリング(高温時にクロックを下げる機能)が働くので、即座に故障することは少ないです。ただし、常に90℃を超えているなら、エアフローの改善やファンカーブの調整を検討してください。

安定性テストの実施

ベンチマークを1回回しただけでは、安定性の確認としては不十分です。

おすすめの方法:

  • 3DMarkのStress Test機能を使う(20回ループ)
  • FurMark(通称:焼き鳥ベンチ)で15分程度負荷をかける
  • 実際に遊びたいゲームを1〜2時間プレイする

途中でクラッシュしたり、画面にノイズが入ったりしなければ、ひとまず安定していると判断できます。


【中級者向けコラム】見落としがちな「Resizable BAR」と「Above 4G Decoding」の設定

ここからは少しマニアックな話。

最近のグラボ(NVIDIA RTX 3000シリーズ以降、AMD RX 6000シリーズ以降)は、Resizable BAR(AMD名称:Smart Access Memory) という機能に対応しています。

これは、CPUがVRAMにアクセスする際の効率を上げる技術で、対応ゲームでは5〜10%程度のフレームレート向上が見込めます。

有効化の手順

  1. BIOS/UEFIに入る(起動時にDelキーやF2キーを連打)
  2. 「Above 4G Decoding」を有効にする
  3. 「Resizable BAR」または「Re-Size BAR Support」を有効にする
  4. 保存して再起動

設定後、GPU-Zの「Advanced」タブで「Resizable BAR」が「Enabled」になっていれば成功です。

注意点:

  • 古いマザーボードではBIOSアップデートが必要な場合あり
  • 一部の環境では逆に性能が下がるケースも報告されている
  • CSM(レガシーブート)が有効だと使えない

私はこの設定を有効にし忘れていて、換装から1週間後に気づきました。有効化したら『サイバーパンク2077』のフレームレートが目に見えて改善したので、対応グラボを使っている方はぜひ確認してみてください。


【番外編】初期不良を見抜くためのチェックポイント

「どうしても動作がおかしい」と感じたら、初期不良の可能性も考えましょう。

初期不良が疑われる症状

  • 画面に常にノイズやアーティファクト(チラつき・色化け)が出る
  • 特定のゲーム以外でもクラッシュが頻発する
  • ベンチマーク中に必ず落ちる
  • 同じ構成の他ユーザーと比べてスコアが極端に低い
  • アイドル時でも異常な高温(70℃以上)になる

初期不良だと確信したら

購入から日が浅ければ、販売店やメーカーに連絡して交換対応を依頼しましょう。

その際に用意しておくと良いもの:

  • 購入証明(レシートや注文履歴)
  • 症状の詳細なメモ
  • GPU-Zやベンチマーク結果のスクリーンショット
  • できれば症状が再現する動画

特に動画があると、サポートとのやり取りがスムーズになります。


まとめ:グラボ換装後の動作確認は「5つのステップ」で完了

最後に、この記事で紹介した確認手順をまとめます。

グラボ換装後の動作確認チェックリスト:

  1. ✅ 物理接続の確認(PCIeスロット、補助電源)
  2. ✅ デバイスマネージャーでの認識確認(ドライバー状態)
  3. ✅ GPU-Zでスペック確認(Bus Interface、クロック)
  4. ✅ ベンチマークで性能テスト(3DMark、FF14ベンチなど)
  5. ✅ 温度・安定性のモニタリング(HWiNFO64)

これらをひと通りクリアすれば、あなたのグラボは正常に動作していると言えます。

グラボ換装は、PCいじりの醍醐味のひとつです。せっかく新しいパーツを手に入れたなら、その性能を100%引き出して快適なゲームライフを送りましょう!

もし「こんな症状が出て困っている」という方がいたら、コメント欄で教えてください。わかる範囲でお答えします。