今日は私の「PC初心者がゲーミングノートPCを使ってみた」体験をシェアしたいと思います。コンソールゲーマーだった私が、ついにPC gaming界に足を踏み入れた感想をお届けします。
コンソールゲーマーからPCゲーマーへの転身
私は生まれてこのかた、生粋のコンソールゲーマーでした。最初に手にしたゲーム機はゲームボーイアドバンスSP。あの折りたたみ式の小さな筐体と、暗い場所でも遊べるバックライト機能に何時間も夢中になったことを今でも鮮明に覚えています。
「ポケットモンスター エメラルド」や「ファイアーエムブレム 烈火の剣」に熱中した日々は、私のゲーマー人生の原点です。その後、ゲームキューブ、Wii、Xbox 360と家庭用ゲーム機の世界を渡り歩いてきました。
しかし、ずっと気になっていたのがPCゲームの世界。カスタマイズ性の高さ、グラフィック設定の自由度、そして何より家庭用ゲーム機では体験できない多彩なゲームタイトル群。今回、ついにAsus ROG Strix SCAR 18というモンスタークラスのゲーミングノートPCを試す機会を得て、その世界に飛び込んでみました。
Asus ROG Strix SCAR 18との出会い
初めてSCAR 18の蓋を開けた瞬間、「これがゲーミングPCか…!」と息を呑みました。コンソールゲーマーの私にとって、この巨大なマシンは別世界の産物のようでした。
圧倒される RGB ライティング
SCAR 18の電源ボタンを押した瞬間、部屋中が虹色に染まりました。キーボード、天板のROGロゴ、底面のライトバー、すべてが鮮やかな色で輝き始めたのです。
正直なところ、最初は「派手すぎるかな?」と思いました。私の部屋はシンプルな白と木目調で統一されていて、この色鮮やかなゲーミングPCは異質な存在に見えたからです。でも使っているうちに、このRGBライティングが「ゲーム世界への入り口」として機能していることに気づきました。
夜、部屋を暗くして「サイバーパンク2077」をプレイした時の没入感は格別でした。キーボードがゲーム内の状況に合わせて色を変え、プレイ体験をさらに盛り上げてくれたのです。
「でもやっぱり派手すぎる…」という方には朗報です。ASUSのArmoury Crateアプリを使えば、RGBの色やパターンを細かくカスタマイズできます。私は最終的に作業時はシンプルな青一色、ゲームプレイ時は虹色のグラデーションという使い分けをしています。
驚きの巨体 – デスクトップ級のサイズ感
SCAR 18の大きさには本当に驚かされました。これまでMacBook Airのような薄型ノートPCしか使ってこなかった私にとって、幅39.9cm、奥行き29.8cm、厚さ最大3.2cmという巨体は衝撃的でした。重さも3.2kgと、持ち運びを前提としたノートPCとは思えないほど。
「これでも持ち運び可能なノートPCなの?」と最初は疑問に思いましたが、実際にカフェに持って行ってみたところ…やはり重かったです(笑)。バックパックに入れて15分ほど歩いた後は肩が痛くなりました。ただ、友人の家でゲーム大会をするときなど、「持ち運べないわけではない」というのがポイントです。
デスクに置いたままで使うなら、この大きさは逆に魅力になります。18インチの大画面で「Forza Horizon 5」の美しい風景を眺めると、まるで車の中にいるような没入感が得られます。
モンスター級のパフォーマンス
SCAR 18の内部スペックを見たとき、正直なところ数字の羅列が何を意味するのか詳しくありませんでした。Intel Core Ultra 9 275HX CPU、NVIDIA GeForce RTX 5080 GPU、32GBのDDR5 RAM…これらが「すごい」ということは分かっても、実際のところどれだけすごいのか想像できなかったのです。
それが「アサシンクリード ヴァルハラ」を最高設定で起動した瞬間に理解できました。PS5でプレイしていた同じゲームなのに、PCではまるで別物のように美しいのです!雪の結晶一つ一つ、キャラクターの髪の毛の揺れ、水面の反射…細部まで緻密に描かれた世界に感動しました。
特に印象的だったのが、フレームレートの安定性です。PS5ではときどき重いシーンでカクつくことがありましたが、SCAR 18では240Hzのリフレッシュレートに支えられ、どんな場面でも滑らかな映像が続きます。「これが高フレームレートゲーミングか…」と目から鱗が落ちる思いでした。
試しにベンチマークテストも実行してみました。Geekbench 6でCPUはシングルコア3,001、マルチコア13,424のスコアを記録。GPUに至ってはOpenCLで131,398という、私には想像もつかない数値が表示されました。
これらの数値がどれほどすごいのか、分かりやすく例えるなら…
「私のPlayStation 5がファミリーカーなら、SCAR 18はF1マシン」
といったところでしょうか。同じゲームでも、体験の質が根本から違います。
初心者だからこそ分かる発見
ゲーミングPC初心者だからこそ気づいたポイントをいくつか紹介します。
電源アダプターの存在感
ゲーミングノートPCの充電器が巨大だと聞いてはいましたが、実物を見て驚きました。SCAR 18の280W ACアダプターは、私のスマートフォンの充電器の10倍以上の大きさ!これもノートPCの一部と考えると、持ち運びの難易度がさらに上がります。
ある日、電源を切り忘れてバッテリーだけで使っていたところ、わずか1時間半でバッテリーが枯渇。高性能な内部構成は、それだけ電力を消費するということを身をもって学びました。
実用的なアドバイスとしては、「ゲーミングノートPCはコンセントに繋いで使うもの」と割り切ること。バッテリー駆動はあくまで「緊急用」と考えた方が良いでしょう。
冷却システムの重要性
SCAR 18を使って初めて、冷却の大切さを実感しました。高負荷のゲームをプレイすると、背面から熱風が勢いよく排出されるのが分かります。
最初はファンの音が気になりましたが、ゲームに没頭すると気にならなくなりました。むしろ、この音がパワーの証だと思えてくるから不思議です。
ただし夏場は要注意。エアコンのない部屋で3時間ほど「サイバーパンク2077」をプレイしていたら、PCの発する熱で部屋の温度が上がってしまいました。冷却パッドの購入を検討中です。
便利なゲーミング専用ソフトウェア
普段はサードパーティ製ソフトウェアをあまり好まない私ですが、ASUSのArmoury Crateというソフトウェアには感動しました。
ゲームごとにプロファイルを作成し、パフォーマンスモードを「サイレント」「バランス」「ターボ」から選べるのは便利です。例えば、軽いインディーゲームをプレイするときは「サイレント」モードで静かに、重量級のオープンワールドゲームは「ターボ」モードでフル稼働という具合に使い分けています。
また、キーボードのマクロ設定もゲームプレイを劇的に向上させてくれました。「FF14」でのスキル回しが格段にやりやすくなり、MMORPGの楽しさを再発見しています。
PCゲームの魅力に浸る
コンソールゲーマーからPCゲーマーへ転身して、特に感動したポイントを共有します。
グラフィック設定のカスタマイズ性
コンソールゲームでは「グラフィック優先」か「パフォーマンス優先」の2択しかないことが多いですが、PCゲームではシャドウの質感からアンチエイリアスの種類まで細かく調整できます。
「モンスターハンターワールド」では、遠くの風景の描画距離を上げつつ、不要なモーションブラーをオフにするという自分好みの設定ができて感動しました。自分の目に最適な映像体験が得られるのは、PCゲームならではの魅力です。
MOD文化との出会い
PCゲームの最大の驚きは、MOD(ゲームの改造データ)の存在でした。「Skyrim」を例に挙げると、コンソール版では体験できない美しいグラフィックMODや新規クエストMODの数々。数百時間プレイしたはずのゲームが、まるで新作のように生まれ変わる体験は衝撃的でした。
特に日本語化MODの存在は、英語が苦手な私にとって救世主。海外の名作インディーゲームも、コミュニティの力で日本語化されているものが多く、ゲームの選択肢が一気に広がりました。
過去作品へのアクセス
PCゲームの懐の深さにも驚かされました。GOGやSteamでは、20年以上前の名作ゲームが現代のPCでも動作するよう最適化されて販売されています。
「Fallout」や「Baldur’s Gate」など、私が子供の頃に遊べなかった名作RPGを今になって体験できるのは、まるでタイムマシンに乗ったような不思議な感覚です。
SCAR 18で実際にプレイしてみて
具体的なゲームタイトルでの体験も共有します。
サイバーパンク2077
PS5版でもグラフィックに感動したゲームですが、SCAR 18でレイトレーシングをONにしてプレイすると、夜のナイトシティが別次元の美しさに。ネオンの光が水たまりに反射する様子や、キャラクターの表情の細かさに何度も見惚れてしまいました。
特にFPSの向上が体感できるのがこのゲーム。PS5では30fpsと60fpsのモードがありましたが、SCAR 18では100fps以上で安定して動作。銃撃戦での照準合わせがスムーズになり、ゲームプレイそのものが快適になりました。
Microsoft Flight Simulator
コンソールでは体験できない複雑なシミュレーションゲームにも挑戦。自宅上空をリアルに再現した風景を飛行機で飛び回る体験は感動的でした。
SCAR 18の18インチワイドディスプレイの真価を発揮するゲームで、コックピット内の細かな計器類もくっきり見えます。高解像度かつ高リフレッシュレートのディスプレイの威力を最も実感できるタイトルの一つです。
スターデューバレー (with MOD)
意外にもインディーゲームでも大きな違いを感じました。「スターデューバレー」というドット絵の牧場ゲームを、グラフィック強化MODと新要素追加MODを入れてプレイしたところ、全く新しいゲームのように生まれ変わりました。
Nintendo Switchでも遊べる同じゲームなのに、PC版はMODのおかげで寿命が何倍にも伸びる実感。これぞPCゲームの真髄だと感じました。
コンソールゲーマーから見たPCゲーミングの良いところ・悪いところ
最後に、これからゲーミングPCの購入を検討している方へ、私の経験からのメリット・デメリットをまとめます。
メリット
- 圧倒的なグラフィック性能:最新のAAA級タイトルを最高設定で遊べる喜びは何物にも代えがたい
- 高いカスタマイズ性:ゲーム体験を自分好みに調整できる自由度
- MODによる無限の可能性:お気に入りのゲームを何度でも新鮮に楽しめる
- 幅広いゲームライブラリ:インディーから大作まで、PCプラットフォームは品揃え豊富
- マウス&キーボードの精密操作:FPSやRTSなど、特定ジャンルでの操作性向上
デメリット
- 初期投資が高額:SCAR 18のような高性能機は60万円台と、コンソールの数倍の価格
- 持ち運びの難しさ:ゲーミングノートPCとはいえ、日常的な持ち歩きには不向き
- セットアップの手間:コンソールの「差し込んですぐ遊べる」手軽さには欠ける
- 技術知識の必要性:トラブル発生時には自己解決能力が求められる
- 短いバッテリー寿命:外出先でのゲームプレイには不向き
まとめ:私のゲーム人生を変えたSCAR 18
Asus ROG Strix SCAR 18との出会いは、私のゲーム体験を根本から変えてくれました。コンソールゲーマーとしては想像もしなかった新たな可能性の扉が開いたように感じています。
確かに価格は高く、持ち運びにも不便さはありますが、ゲーム体験の質という観点では間違いなく「次のレベル」に到達できました。コンソールとPCの垣根を越えて、両方の良さを理解できたことは私にとって大きな財産です。
ゲーミングPCに興味はあるけれど、一歩を踏み出せずにいる「コンソール育ち」の方々へ。最初は戸惑うことも多いですが、その先には新しいゲーム体験が待っています。私のように「初めての一歩」を踏み出してみませんか?
みなさんのゲーム体験についてもぜひコメント欄でシェアしてください。次回は、初心者向けのPC設定テクニックについてお話しする予定です。それでは、良いゲームライフを!