こんにちは、ガジェオキです。今回は、2025年秋に登場が予想されているApple MacBook Pro M5について、最新のリーク情報と私の実体験を交えながら徹底解説していきます。
Appleファンにとって2025年は特別な年になりそうです。というのも、M5チップを搭載したMacBook Proが「単なるマイナーアップデート」ではなく、プロフェッショナルワークフローを劇的に変える可能性があるからです。私もここ数年、M1からM4までの進化を実際に使い込んできましたが、M5は「期待値」が違います。
M5チップの革命的進化 – 想像以上のパフォーマンス向上
M5チップについて語る前に、現在のM4がいかに優秀かを整理しておきましょう。M4チップは10コアCPU（性能コア4つ＋効率コア6つ）と10コアGPU、そして16コアNeural Engineを搭載し、多くのプロ用途で「十分すぎる」性能を発揮します。
しかし、「十分すぎる」と「革命的」は別物です。
最新のリーク情報によると、M5チップは従来世代比で15%〜25%のパフォーマンス向上が期待されており、私は後者の25%に近い数値を期待しています。Macworldの報告では、AppleがM5 MacBook Proを「2025年10月〜11月頃」にリリース予定とのことです。
実際の作業でどれだけ違いが出るのか？
私が過去にM1からM3 Maxまでを使い込んで感じたのは、「15%の差は体感できないが、25%の差は確実に時間短縮につながる」ということです。具体例を挙げると：
- 4K動画編集（1時間の素材）: M4で約15分のエクスポート時間が、M5では約11-12分に短縮される可能性
- 大容量RAW現像（500枚バッチ処理）: 45分の作業が35分程度になる計算
- 3Dレンダリング: プレビュー生成速度が体感的に「サクサク」になる
特に注目したいのは、M5ではPro版とMax版のベースライン性能向上です。これまでは「Pro版で十分だが、Maxが欲しくなる」という絶妙なライン設定でしたが、M5 Proが現行M4 Maxに近い性能を発揮すれば、価格帯的にも魅力的な選択肢になります。
次世代接続技術の全面展開 – Wi-Fi 7とThunderbolt 5がもたらすワークフロー革命
現行M4 MacBook Proの「残念な点」として、Wi-Fi 7の非搭載が挙げられます。iPhone 16シリーズには搭載されているのに、プロ向けMacBook Proに搭載されていないのは、率直に言って「ちぐはぐ」です。
Wi-Fi 7の真価は「数年後」に現れる
Wi-Fi 7（正式名称：IEEE 802.11be）の最大転送速度は理論値で46Gbpsに達します。現在の家庭用インターネット環境では「オーバースペック」に見えますが、将来性を考えると必須の機能です。
私の環境では、現在Wi-Fi 6Eルーターを使用していますが、複数の4K動画ファイルを同時にNASからストリーミング編集する際に、明らかに帯域不足を感じる場面があります。特に：
- リモートワーク時の高画質ビデオ通話
- クラウドストレージへの大容量ファイル同期
- 8K動画素材のプレビュー再生
これらが同時に発生すると、現行環境では明らかなボトルネックが生じます。
Thunderbolt 5の80Gbps転送がもたらす可能性
M4 MacBook Proでは、Pro/Max版にThunderbolt 5が搭載されましたが、エントリーモデルはThunderbolt 4のままでした。M5では全モデルでThunderbolt 5対応が期待されています。
Thunderbolt 5の**80Gbps（特殊条件下で120Gbps）**という転送速度は、外部ストレージワークフローを根本的に変える可能性があります。
例えば：
- 8TB外部SSDへのフルバックアップ: 現在2-3時間かかる作業が30-40分に短縮
- 外部GPU接続: より高性能な外部GPUとの組み合わせで、デスクトップレベルの3D性能を実現
- マルチモニター環境: 8K@60Hz複数画面の安定駆動
実際に私がM4 Max（Thunderbolt 5搭載）で4K@144Hzモニター2枚＋8K@60Hzモニター1枚の構成を試したところ、思っていたよりも安定していて驚きました。M5ではこの体験がエントリーモデルでも享受できる可能性があります。
デザイン面での期待と現実 – カラーバリエーションとディスプレイ進化
カラーバリエーション：プロフェッショナルでも「個性」は欲しい
現行MacBook Proのカラーはシルバーとスペースブラックの2色展開ですが、正直「もう少し遊び心があっても良いのでは？」と感じています。MacBook Airにはスカイブルーやスターライトといった魅力的なカラーがあるのに、なぜProには無いのでしょうか。
私が特に期待するのは：
- ネイビーブルー: 重厚感がありながら、会議室でも映える色合い
- バーントオレンジ: クリエイティブ業界で人気の高いアクセントカラー
- クリムゾンレッド: エネルギッシュながら上品な印象
実際に海外のクリエイター仲間と話すと、「MacBook Proのカラーがもっと豊富だったら、ブランディング的にも使いやすい」という声をよく聞きます。
OLED/microLEDディスプレイ：2026年まで待つ価値はあるか？
残念ながら、M5 MacBook ProでのOLED搭載は期待できません。最新のリーク情報によると、OLEDディスプレイ搭載MacBook Proは2026年モデル（おそらくM6搭載）になる予定です。
現行MacBook ProのLiquid Retina XDRディスプレイも十分高品質ですが、OLED化によって期待される改善点は：
OLED化のメリット
- 真の黒表現: 完全に黒いピクセルは光らないため、無限大のコントラスト比を実現
- 応答速度の向上: 現在の60Hzから120Hz ProMotionがより滑らかに
- 消費電力の改善: 黒い部分が多い画面では大幅な省電力効果
一方で懸念もある
- 初期コスト増加: OLED搭載により価格上昇は避けられない
- バーンイン（焼き付き）リスク: 長時間同じ画面表示での劣化可能性
- 寿命の問題: LCD比で経年劣化が早い傾向
私としては、M5は「購入タイミング」として適切だと考えています。2026年のOLED搭載モデルは確実に高価になりますし、技術的な初期不良リスクも考慮すべきです。
プロフェッショナルワークフローでの実践的活用例
4K/8K動画編集での威力
私が実際にM4 Maxで体験した「次世代感」を、M5ではより多くのユーザーが享受できるはずです。特に印象的だったのは：
事例1: YouTube動画制作ワークフロー
- 4K@60fps素材（1時間分）のプロキシ生成：M3 Maxで約8分 → M4 Maxで約6分
- カラーグレーディング適用リアルタイムプレビュー：ほぼ遅延なし
- 最終エクスポート（H.265 4K）：45分の動画が約12分でエクスポート完了
M5では、これらの作業がさらに15-25%高速化されることで、「待ち時間」が体感的にほぼゼロになる可能性があります。
事例2: 建築CGパース制作 知人の建築CGデザイナーからの報告では、M4 Maxで3DCGレンダリング時間が大幅短縮されたとのこと。
特に：
- Blenderでの建築パース（4K解像度）：従来Windows機で2-3時間 → M4 Maxで45分
- Cinema 4Dでのプロダクトビジュアライゼーション：リアルタイムプレビューが実用レベルに
音楽制作・オーディオ編集での新次元
Logic Pro Xでのマルチトラック録音（32ch同時録音）を試した際、M4でも十分な性能でしたが、プラグイン多用時のCPU負荷が気になる場面がありました。M5の性能向上により：
- 同時使用可能プラグイン数の増加
- リアルタイム効果処理の安定性向上
- バウンス（ミックスダウン）時間の短縮
これらが期待できます。
まとめ：M5 MacBook Proは「買い」なのか？
購入を推奨するユーザータイプ
✅ 即座に購入を検討すべき人
- 現在M1/M2 MacBook Proを使用中で、処理時間短縮による収益向上が見込める
- 4K/8K動画編集、3DCG制作、音楽制作が主要業務
- 最新の接続技術（Wi-Fi 7、Thunderbolt 5）が必要な環境で作業
🔄 様子見を推奨する人
- 現在M3/M4 MacBook Proで満足している
- 主にWebブラウジング、文書作成、軽い画像編集が中心
- 2026年のOLED搭載モデルに強い興味がある
価格予想と購入戦略
現行M4 MacBook Proの価格（14インチエントリーモデル$1,599から）は、M5でも据え置きの可能性が高いです。ただし、関税政策の変更により国内価格への影響は注意が必要です。
私の購入推奨戦略：
- 発売直後は避ける：初期ロットの品質確認のため1-2ヶ月待つ
- M4モデルの値下がりを狙う：M5発売でM4が10-15%程度値下がりする可能性
- 用途を明確化する：Pro版で十分かMax版が必要か、慎重に検討
最終的な判断
M5 MacBook Proは、「革新的進化」と「堅実な改良」のバランスが取れた魅力的なモデルになると予想しています。特に、Wi-Fi 7とThunderbolt 5の全面展開は、数年後のワークフロー効率化を考えると投資価値が高いでしょう。
ただし、現在M3以降のモデルを使用しており、特に不満がない場合は、2026年のOLED搭載モデルまで待つという選択肢も十分検討に値します。
技術の進歩は止まりませんが、「完璧なタイミング」を待ち続けるよりも、現在の業務効率化に投資することの方が重要だと私は考えています。M5 MacBook Proは、そんな「今を大切にする」ユーザーにとって、最良の選択肢になるはずです。
参考文献・情報源：
- Macworld – M5 MacBook Pro: Everything you need to know
- Apple Newsroom – MacBook Pro
- OLED-Info – Apple OLED laptops 2026
この記事は2025年5月時点の情報をもとに作成しています。Apple社の正式発表により内容が変更される可能性があります。
