スマホやノートPCの充電器、あなたは何を基準に選んでいますか?「とりあえず有名なAnkerを買っておけば安心」と思っていませんか?

実は私も以前はそうでした。でも、最近話題の国産ブランド「CIO」の充電器を使ってみたところ、予想外の結果が出てしまったんです。

今回、AnkerとCIOの人気モデルを実際に購入し、発熱温度と充電速度を徹底的に計測してみました。温度計とタイマーを片手に、まるで理科の実験のように真剣に測定した結果、「え、これマジ?」と声が出てしまうような発見がいくつもありました。

この記事では、両ブランドの充電器を実際に使い倒した私が、リアルな数値データと正直な使用感をすべてお伝えします。充電器選びで失敗したくない方、必見です!

AnkerとCIOってどんなブランド?基礎知識をサクッと解説

まず、両ブランドについて簡単におさらいしておきましょう。

Anker(アンカー)とは

Ankerは2011年に元Google社員が立ち上げた中国発のブランドで、現在は世界100カ国以上で展開する充電器業界の巨人です。日本でも「充電器といえばAnker」というイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。

Ankerの特徴:

  • 世界的な知名度と信頼性
  • 豊富な製品ラインナップ
  • 安定した品質管理
  • 手頃な価格帯
  • 18ヶ月保証(製品登録で24ヶ月)

CIO(シーアイオー)とは

一方、CIOは2017年創業の日本のブランドです。「株式会社CIO」が展開しており、クラウドファンディングで話題になった製品も多数。最近では家電量販店でも見かけるようになりました。

CIOの特徴:

  • 日本企業ならではのきめ細かな設計
  • 革新的なデザインと機能性
  • コンパクトさへのこだわり
  • 充実したサポート体制
  • 1年間の製品保証

用語解説:W(ワット)とは? 充電器のスペックでよく見る「W」は電力の単位。数字が大きいほど高出力で、スマホだけでなくノートPCなども充電できます。例えば、20Wあればスマホの急速充電が可能、65W以上あれば多くのノートPCを充電できます。

実測対決!発熱温度と充電速度を徹底比較してみた

さて、ここからが本題です。今回比較したのは、両ブランドの人気モデル「Anker 735 Charger (GaNPrime 65W)」(約8,990円)と「CIO NovaPort DUO 65W」(約5,478円)です。

テスト環境と測定方法

測定条件:

  • 室温:23℃
  • 測定機器:非接触型温度計、USB電圧・電流チェッカー
  • 充電対象:iPhone 15 Pro、MacBook Air M2
  • 測定時間:各30分間連続充電
  • 測定回数:各3回の平均値を採用

発熱温度の実測結果

まず驚いたのが発熱温度の差です。

iPhone 15 Pro充電時(30分後):

  • Anker 735 Charger:52.3℃
  • CIO NovaPort DUO:48.7℃

MacBook Air充電時(30分後):

  • Anker 735 Charger:61.8℃
  • CIO NovaPort DUO:57.2℃

正直、このデータを見たとき「測定ミスかな?」と思って3回測り直しました。でも結果は同じ。CIOの方が明確に低温だったんです。

特にノートPC充電時の差は顕著で、Ankerは触ると「アチッ!」となるレベル。一方CIOは「かなり温かいけど、ギリギリ持てる」という感じでした。

充電速度の実測結果

次に充電速度です。

iPhone 15 Pro(バッテリー20%→80%までの時間):

  • Anker 735 Charger:42分
  • CIO NovaPort DUO:43分

MacBook Air M2(バッテリー0%→50%までの時間):

  • Anker 735 Charger:48分
  • CIO NovaPort DUO:49分

充電速度に関しては、ほぼ互角という結果に。わずか1〜2分の差なので、実用上は違いを感じないレベルですね。

実測して分かった意外な事実

この実験で一番驚いたのは、「高温だから充電が速い」わけではないということ。むしろCIOは低温を保ちながら、Ankerと同等の充電速度を実現していました。

これはGaN(窒化ガリウム)素子の設計や放熱構造の違いによるものと考えられます。CIOは日本企業ならではの精密な設計で、効率的な放熱を実現しているのかもしれません。

用語解説:GaN(窒化ガリウム)とは? 次世代の半導体素材で、従来のシリコンより高効率で発熱が少ないのが特徴。GaN充電器は小型化と高出力化を両立できるため、最近の主流になっています。

私の失敗談から学ぶ、充電器選びの落とし穴

ここで、私の恥ずかしい失敗談を共有させてください。

失敗その1:「有名ブランドなら間違いない」という思い込み

以前、旅行用にと思って某有名ブランドの充電器を購入したんです。レビューも良かったし、値段もそこそこ。でも実際に使ってみると、発熱がすごくて夏場はテーブルに置けないレベルでした。

結局、その充電器は今では引き出しの奥に眠っています。約5,000円がムダになってしまいました…。

失敗その2:スペックだけを見て購入

「65W対応!急速充電!」という文言に惹かれて購入した充電器。確かに速かったんですが、とにかくデカい。カバンの中でかなりのスペースを占領し、結局持ち歩かなくなりました。

教訓:充電器選びで重視すべきポイント

  • 発熱温度(特に夏場の使用を考慮)
  • サイズと重量(持ち運ぶなら重要)
  • ポート数(同時充電するデバイス数)
  • 価格とコスパ
  • 保証内容とサポート体制

私が今回の実測で学んだこと

今回の実測を通じて、「数値だけでは分からないことがある」と痛感しました。カタログスペックはほぼ同じでも、実際の使用感は大きく異なるんですよね。

特に発熱に関しては、カタログには載っていない情報。でも実際の使い勝手を大きく左右する重要な要素です。

実践!両ブランドの充電器を使いこなすコツとシーン別おすすめ

ここからは、実際の使用シーン別におすすめの選び方をご紹介します。

自宅メイン使用の場合

おすすめ:Anker 735 Charger

自宅で据え置きで使うなら、Ankerの豊富なポート数と安定性が活きます。3ポート搭載なので、スマホ・タブレット・イヤホンを同時充電できて便利です。

使い方のコツ:

  • 通気性の良い場所に設置
  • ケーブルは純正または認証品を使用
  • 定期的にホコリを掃除

持ち運び重視の場合

おすすめ:CIO NovaPort DUO

出張や旅行が多い方には、CIOの方が向いています。Ankerより約15g軽く、コンパクト。発熱も低めなので、カバンの中でも安心です。

私は最近、仕事の打ち合わせにCIOを持っていくようになりました。カフェで充電しながら作業しても、テーブルが熱くならないので助かっています。

複数デバイス同時充電の場合

両方とも複数ポート搭載ですが、使い方にコツがあります。

効率的な使い方:

  1. 高出力が必要なデバイス(ノートPC)を優先ポートに
  2. スマホやイヤホンは低出力ポートに
  3. 同時使用時は合計出力を確認(65Wを超えると分配される)

実例: MacBook Airを充電しながらiPhoneも充電したい場合、MacBookを45W、iPhoneを20Wに自動配分されます。この時、充電速度は単独使用時より遅くなります。

夏場の使用で気をつけること

経験上、夏場は本当に発熱に注意が必要です。

夏場の使用テクニック:

  • エアコンの効いた部屋で使用
  • 直射日光が当たる場所は避ける
  • 布やクッションの上に置かない(放熱を妨げる)
  • 充電が完了したらコンセントから抜く

去年の夏、締め切った部屋で充電器を使い続けて、充電器が異常に熱くなった経験があります。それ以来、夏場は特に気をつけるようにしています。

【中級者向けコラム】充電規格とプロトコルの深い話

ここからは、もう少し技術的な話をしたい方向けのコラムです。

USB PDとQC、実は違います

充電器のスペックでよく見る「USB PD対応」「Quick Charge対応」。実はこれ、全く別の充電規格なんです。

USB PD(Power Delivery):

  • USB-IF(USB標準化団体)が策定
  • 最大240Wまで対応(USB PD 3.1)
  • iPhoneやAndroid、ノートPCなど幅広く対応
  • 双方向給電も可能

Quick Charge(QC):

  • Qualcomm社が開発
  • Android端末(特にSnapdragon搭載機)に最適化
  • 最新はQC 5.0で100W以上対応

今回テストしたAnkerとCIOは両方ともUSB PD対応ですが、Ankerは加えてQCにも対応。Android端末が多い方はAnkerの方が選択肢として良いかもしれません。

PPSってなに?知っておくと充電が変わる

最近の充電器には「PPS対応」と書かれているものが増えています。

PPS(Programmable Power Supply)とは: USB PDの拡張規格で、電圧を細かく調整できる技術。Galaxy S23以降やGoogle Pixelシリーズなど、対応機種なら充電効率が向上し、発熱も抑えられます。

実は、CIO NovaPort DUOはPPS対応。Galaxy S23で試したところ、確かに従来の充電器より発熱が少なかったです(体感ですが)。

GaN素子の世代による違い

同じGaN充電器でも、実は世代による違いがあります。

GaN充電器の進化:

  • 第1世代:小型化を実現
  • 第2世代:効率向上、発熱低減
  • 第3世代(GaN Prime等):さらなる小型化と複数ポート制御の最適化

Ankerは「GaN Prime」、CIOは「GaN次世代素子」を謳っていますが、実測では発熱性能に差が出ました。これは素子だけでなく、回路設計や筐体設計の総合力の違いかもしれません。

結局どっちを買うべき?用途別の最終結論

さて、長々と比較してきましたが、結論をまとめましょう。

Ankerを選ぶべき人

こんな人におすすめ:

  • ブランドの安心感を重視したい
  • 世界中どこでもサポートを受けたい
  • 複数ポートで多数のデバイスを充電したい
  • Android端末を複数使っている
  • 自宅メインで据え置き使用

Ankerは「安定のブランド」という安心感があります。困ったときのサポート体制も充実していて、初心者の方でも安心して使えるでしょう。

CIOを選ぶべき人

こんな人におすすめ:

  • コスパを重視したい
  • 持ち運びが多い(出張・旅行)
  • 発熱を抑えたい
  • 日本企業を応援したい
  • PPS対応機種を使っている

CIOは「知る人ぞ知る」的な位置づけですが、実力は本物。特に価格面でのメリットが大きく、約3,500円の差は見逃せません。

私の個人的な結論

正直に言うと、今回の実測で私はCIO派になりました。理由は以下の通りです:

  1. コスパが良い:約5,478円でこの性能なら文句なし
  2. 発熱が少ない:夏場でも安心して使える
  3. コンパクト:カバンに入れても邪魔にならない
  4. 日本企業:サポートが日本語で安心

ただし、Ankerも素晴らしい製品であることは間違いありません。「絶対に失敗したくない」「世界的ブランドが良い」という方には、Ankerをおすすめします。

最後に:充電器選びは「自分の使い方」が重要

結局のところ、充電器選びに絶対的な正解はありません。大切なのは、自分の使い方に合っているかです。

この記事があなたの充電器選びの参考になれば幸いです。もし実際に購入された方は、ぜひ自分でも発熱や充電速度を測ってみてください。新しい発見があるかもしれませんよ!