「やっと手に入れたPS5、早速リビングのテレビに繋いだぞ!」と意気込んだものの、その圧倒的な存在感に「……これ、どこに置こう?」と頭を抱えたことはありませんか?

あの流線型の近未来的なデザイン、かっこいいですよね。でも、日本の一般的なリビング、特にテレビ周りに置くと、どうしても浮いてしまいがち。「白い巨塔」なんて呼ぶ人もいるとかいないとか。

そして、デザイン以上に深刻なのが「熱」の問題です。最新ゲームを高画質でグリグリ動かしている時、本体を触って「アチチッ!」と驚いた経験、あるのではないでしょうか?

これから迎える暑い季節、排熱対策を怠ると、最悪の場合「熱暴走」でゲームが突然強制終了…なんて悪夢が現実になりかねません。せっかくのいいシーンで電源が落ちたら、コントローラーを投げ出したくなりますよね。

そこで今回は、PS5の「置き場所」と「熱対策」という2つの難題を同時に解決する、とっておきの方法をご紹介します。目指すは、「テレビ裏にスマートに隠しつつ、ガンガン冷やす」最強の布陣です。インテリアを邪魔せず、かつPS5の性能をフルに発揮させる環境を一緒に作りましょう!

なぜPS5は「熱」と「場所」にここまで悩むのか?

具体的な対策に入る前に、敵(?)を知っておきましょう。なぜPS5はこんなにも私たちを悩ませるのでしょうか。

高性能ゆえの宿命「爆熱」問題

PS5は、ひと昔前の高性能ゲーミングPCに匹敵するパワーを小さな筐体に詰め込んでいます。美しい4K映像や、ロード時間をほぼ感じさせない爆速体験の裏側では、とてつもない熱が発生しているのです。

専門的な話を少しすると、ゲームの処理を行う頭脳である「APU(エーピーユー)」や、データを高速で読み書きする「SSD(エスエスディー)」といったパーツは、高負荷がかかると非常に高温になります。

PS5の内部には巨大なヒートシンク(放熱板)と強力な冷却ファンが搭載されており、必死に熱を外へ逃がそうとしています。しかし、設置環境が悪いと、この排熱システムがうまく機能しません。熱が内部にこもると、故障を防ぐために安全装置が働き、パフォーマンスを落としたり、強制的に電源を切ったりします。これが「熱暴走」の正体です。

つまり、PS5を快適に遊び続けるためには、「本体が吸い込んだ空気を、熱い空気としてスムーズに吐き出せる環境」を整えてあげることが絶対条件なのです。

存在感ありすぎ!「置き場所」問題とジレンマ

そしてもう一つの問題が、あのサイズ感です。初期モデルに比べればスリムになった新型(Slimモデル)も登場しましたが、それでも依然としてデカイことには変わりありません。

縦置きにしても横置きにしても、テレビ台の上でかなりのスペースを占有します。他のAV機器との兼ね合いも難しいですし、何より「ゲーム機が鎮座している感」がインテリアの雰囲気を壊してしまうことも。

そこで多くの人が考えるのが、「テレビの裏に隠してしまおう!」という作戦です。テレビ裏のデッドスペースを活用できれば、見た目はスッキリします。

しかし、ここに大きなジレンマがあります。テレビの裏側は、配線がごちゃごちゃしていてホコリが溜まりやすく、しかも空気が滞留しやすい場所なのです。さらに、テレビ自体も熱を発します。そんな場所に、爆熱マシンであるPS5を押し込めばどうなるか……火を見るよりも明らかですよね。

ただ隠すだけでは、熱暴走のリスクを高めるだけ。では、どうすればいいのでしょうか?

実践!テレビ裏「浮かせる収納」+「強制排気」で完全攻略

ここからが本題です。テレビ裏のデッドスペースを活用しつつ、熱問題もクリアする具体的な方法を解説します。キーワードは「浮かせる」「風の流れ」です。

ステップ1:「浮かせる収納」で空気の通り道を作る

まず絶対に避けたいのが、テレビ裏の床や棚にPS5を「直置き」することです。

【想定シーン】 例えば、テレビ台の裏側の狭いスペースに、とりあえずPS5を縦置きしたとします。しばらくゲームをして本体を動かしてみると、底面が触れないほど熱くなっていたり、吸気口の周りにホコリがびっしり付着していたり…。これは、底面の通気が悪く熱がこもっている証拠です。

この問題を解決するのが「浮かせる収納」です。

PS5を壁やテレビの背面から浮かせて設置することで、本体の周囲360度、特に熱を持ちやすい底面や背面にも空気の通り道が生まれます。自然な空気の対流が起こりやすくなり、放熱効果がグンと上がります。さらに、床から離すことでホコリの吸い込みも軽減でき、掃除も楽になるというオマケ付き!

おすすめの「浮かせる」アイテム例:

  1. VESAマウント活用ホルダー(予算:約3,000円〜5,000円) 多くのテレビの裏側には、壁掛け用のネジ穴(VESA規格)があります。この穴を利用して、PS5を固定する専用ホルダーが販売されています。テレビと一体化するように設置できるので、最もスマートな方法です。ただし、お持ちのテレビがVESA規格に対応しているか、ネジ穴の位置が合うかの確認が必須です。
  1. 石膏ボード用壁掛け棚(予算:約2,000円〜4,000円) 賃貸住宅などで壁に大きな穴を開けられない場合は、ホッチキスや細いピンで固定できる石膏ボード用のウォールシェルフが便利です。PS5の重量(初期型で約4.5kg、Slimで約3.2kg)に耐えられる耐荷重のものを選びましょう。

※価格は執筆時点の目安であり、変動する可能性があります。

これらのアイテムを使ってPS5を空中に固定するだけで、熱対策の第一歩は完了です。

ステップ2:USBファンで「強制排気」システムを構築

「浮かせる収納」だけでも効果はありますが、真夏や長時間プレイするヘビーゲーマーなら、もう一手間加えたいところ。それが「USBファンによる強制排気」です。

PS5は基本的に、前面や上部から空気を吸い込み、背面から熱い空気を吐き出す構造になっています(モデルによって多少異なります)。この自然な空気の流れを、外部ファンでアシストしてあげるのです。

設置のコツは「排気を助ける」こと!

絶対にやってはいけないのが、PS5の吸気口に向かって直接風を当てること。これをやると、空気の流れが乱れて内部に熱がこもったり、ホコリを無理やり押し込んだりする原因になります。

正解は、「PS5の背面から出てくる熱風を、テレビ裏の空間から素早く追い出すようにファンを設置する」ことです。

例えば、PS5をテレビ裏に設置した場合、その上部や側面に、テレビ裏の空気を外(例えば天井方向や横方向)へ逃がすようにファンを向けます。こうすることで、テレビ裏に熱い空気が滞留するのを防ぎ、常に新しい空気がPS5の周りに流れ込むサイクルを作ります。

おすすめのファン:

  • 12cm角などの静音USBファン(予算:約1,500円〜3,000円) PCケース用として売られているファンは種類が豊富で、静音性に優れたものも多いです。PS5のUSBポートから電源を取れば、PS5の起動と連動してファンが回るので手間いらずです。2連装タイプなども販売されています。

【マニアックコラム】排熱気流を、可視化してみる?

「本当にこれで空気が流れているの?」と疑り深いアナタへ。ちょっとした実験で空気の流れを目で見てみましょう。 (※火気には十分注意してください!電子機器のすぐそばで火を使うのは厳禁です)

例えば、安全な場所で線香やドライアイスの煙を少し発生させ、それをPS5の吸気口付近に近づけてみてください。煙がどのように吸い込まれ、どこから勢いよく吐き出されているかが分かります。 そして、設置した追加ファンが、その吐き出された煙をスムーズに遠くへ運んでいるかを確認します。もし煙がファンの周りで渦を巻いていたり、逆流していたりしたら、ファンの向きや位置を調整が必要です。

目に見えない空気の流れをコントロールできた時の達成感は、自作PCを組む楽しさにも似ていますよ。

その他、やってはいけないNG集とメンテナンス

最後に、ついやってしまいがちなNG行為と、長く使うためのメンテナンスについて触れておきます。

これは危険!NG設置例

  • 密閉されたテレビ台の中に入れる: 最悪のパターンです。熱がこもってサウナ状態になり、あっという間に熱暴走します。扉付きのラックなどは避けましょう。
  • おしゃれな布をかける: ホコリよけのつもりでも、通気口を塞いでしまっては本末転倒です。プレイ中は絶対に外してください。
  • 壁にぴったりつけすぎる: 排気口と壁の間に最低でも10cm〜15cm程度の隙間を空けましょう。熱い空気が逃げるスペースが必要です。

定期的なメンテナンス(ホコリ対策)

どんなに良い環境に設置しても、ファンが回っている以上、ホコリは吸い込みます。ホコリが内部に溜まると冷却性能が落ちるので、定期的な掃除が必要です。

数ヶ月に一度は、PS5の白いカバーを外して(簡単に外れます)、掃除機でダストキャッチャー部分のホコリを吸い出しましょう。

※具体的な掃除方法やカバーの外し方は、必ずPlayStation公式サイトのサポートページ(例:「PS5のお手入れ方法」)を参照してください。自己流で分解すると保証対象外になる可能性があります。参考リンク:PlayStationサポート(公式サイトへ移動します)

まとめ・結論

PS5の「置き場所」と「熱」の問題は、「テレビ裏に浮かせて隠す」+「USBファンで空気を流す」という組み合わせでスマートに解決できます。

  1. 浮かせる収納で、底面を含む全方位の通気を確保し、見た目もスッキリ。
  2. 追加ファンで、テレビ裏にこもりがちな熱気を強制的に追い出す。

この2段構えで、インテリアを損なうことなく、PS5が持つ本来のパフォーマンスを安心して発揮させることができます。

少し手間に感じるかもしれませんが、この環境を一度作ってしまえば、あとは快適なゲームライフが待っています。「熱暴走で落ちた!」なんてストレスから解放されて、存分にゲームの世界に没頭しましょう。

ぜひ、次の週末にでも自宅のテレビ裏を確認して、導入を検討してみてくださいね!