今日は「iPhoneのない世界」というちょっと挑戦的なテーマについて考えてみたいと思います。スマートフォンなしの生活なんて今の私たちには想像できないですよね?でも将来、iPhoneが不要になる日が本当に来るのでしょうか?
先日、Appleのサービス部門上級副社長であるエディ・キュー氏が「10年後にはiPhoneを必要としなくなるかもしれない」という衝撃的な発言をしました。今回はこの発言の真意と、iPhoneの現在と未来について、最新の情報をもとに掘り下げていきましょう。
スマートフォンの現状と私たちの生活
私が初めてiPhoneを手に入れたのは初代iPhoneから数年後のことでした。当時はまだスマートフォン自体が新しいガジェットでしたが、今では朝起きてから夜寝るまで、常に手元にあるなくてはならない存在になっています。
最近の調査データを見ても、iPhoneの存在感は依然として大きいことがわかります。国際調査会社カウンターポイント・リサーチの2025年第1四半期の調査によると、Appleは世界スマートフォン市場シェアで19%を記録し、第1四半期として初めて首位に立ちましたYahoo!ニュース。日本市場に至っては、2025年3月時点でAppleのシェアは70%に迫るという驚異的な数字を記録していますBCN+R。
一方、世界に目を向けると日本ほどの独占状態ではなく、Samsungや中国メーカーとの競争は激しさを増しています。それでも2025年第1四半期にAppleは全世界で5,500万台のスマートフォンを出荷し、前年比13%の成長を記録したという報告もありますiPhone Mania。
この数字が示すのは、少なくとも現時点では、iPhoneが私たちの生活において不可欠な存在であり続けているという事実です。
エディ・キュー氏の「10年後にはiPhoneが不要になる」発言とは?
では、Apple幹部による衝撃的な発言の真相はどうなのでしょうか?
エディ・キュー氏は、Googleの検索に関する独占禁止法訴訟の証言中にこう語りました:「10年後にはiPhoneは必要なくなるかもしれません。信じられないかもしれませんが。真の競争を実現する唯一の方法は、技術革新です。技術革新はこうした機会を生み出します。AIは新たな技術革新であり、新規参入者に新たな機会をもたらしています。」Yahoo!ニュース
この発言が注目を集めたのは当然です。iPhoneがAppleの総収益の約55%(2025年第1四半期で約690億ドル)を占める主力製品であるにも関わらず、その将来的な必要性に疑問を投げかけたからです。
しかし私は、この発言はあくまで「かもしれない」という可能性を示したものであり、AppleがiPhoneを捨てる計画があるわけではないと考えています。むしろ、技術の急速な進化に伴い、今のiPhoneとは全く異なる形態のデバイスが主流になる可能性を示唆したのではないでしょうか。
iPhoneの進化:折りたたみモデルからiPhone 17 Airまで
AppleがiPhoneの進化に積極的に取り組んでいることは明らかです。最近の情報を見ると、近い将来にいくつかの革新的なモデルが登場する可能性が高まっています。
折りたたみiPhone
最も注目を集めているのが折りたたみiPhoneです。複数の情報筋によれば、Appleは2026年後半に初の折りたたみiPhoneを発売する計画を進めています。著名アナリストのミンチー・クオ氏の予測によると、この折りたたみiPhoneは以下のような特徴を持つとされています:
- 内側に7.8インチの折り目のないディスプレイ
- 外側に5.5インチのサブディスプレイ
- 薄型・軽量設計(競合製品より優位性あり)
- 高品質なヒンジで折り目が見えない設計
- 価格は2000〜2500ドルの「最高級iPhone」クラス
デバイスリーンフォースの報告によれば、Appleは特許取得済みの技術を活かし、ディスプレイに折り目が見えないよう工夫されるようです。
私は以前、Samsungの折りたたみスマートフォン「Galaxy Z Fold」シリーズを使用したことがありますが、折り目が気になるという欠点がありました。Appleがこの問題を解決できれば、折りたたみスマートフォン市場に大きな影響を与えるでしょう。
iPhone 17シリーズとiPhone 17 Air
2025年秋に登場が予想されるiPhone 17シリーズについても興味深い噂があります。特に注目されているのが「iPhone 17 Air」(または「iPhone 17 Slim」)と呼ばれる超薄型モデルです。
AppleInsiderによれば、このiPhone 17 Airは大胆な薄型設計が特徴とされており、Appleの超軽量ラップトップである「MacBook Air」にちなんだネーミングになる可能性が高いとされていますAppleInsider。
また、iPhone 17 Airは内部にA19チップを搭載し、強力なパフォーマンスを提供するものの、Proモデルと比較するとやや控えめな性能になる可能性があるとの報道もありますHindustan Times。
個人的には、より薄く軽いiPhoneの登場は歓迎です。日常的にスマートフォンを持ち歩く私たちにとって、軽量化は大きなメリットになるからです。ただし、バッテリー容量との兼ね合いが気になるところです。
Apple IntelligenceとAIの進化
iPhoneの将来を考える上で避けて通れないのがAI技術の進化です。特に注目すべきは、2025年4月から日本語対応が始まったApple Intelligenceです。
Apple Intelligenceは、iPhoneやiPad、Macに組み込まれたパーソナルAIアシスタントで、「書いたり、自分を表現したり、タスクを簡単にこなす」ための機能を提供しますApple公式サイト。iOS 18.4以降を搭載したiPhoneの対応モデルで利用可能になっています。
主な機能としては:
- 文章作成・編集ツール
- 通知やメッセージの優先度管理
- 文字起こしと要約機能
- Image Playgroundによる画像生成
- 写真検索の強化
- Siriの機能強化
- ChatGPTとの連携
私はiPhone 16 Proで早速Apple Intelligenceを試してみましたが、特に文章作成や写真検索の機能が便利だと感じています。例えば、「去年の大阪旅行で食べたたこ焼きの写真を見せて」と指示するだけで、関連する写真を素早く検索してくれます。
しかし、現時点ではまだ発展途上の機能も多く、完全に私たちの仕事や生活を変えるレベルには達していないと感じます。それでも、AIスマートフォン市場は急速に成長しており、MM総研の予測によれば、2024年度の日本におけるAIスマホ出荷台数は前年度比3倍の1149万台に達し、スマートフォン市場全体の44.2%を占めるとされていますMM総研。さらに2025年度には1913万台(AIスマホ比率71.5%)に達する見込みです。
世界的に見ても、2025年には生成AI搭載スマートフォンの出荷台数が4億台を超え、「3台に1台」という普及率に達すると予測されていますPlus Web3。
この数字からも、AIスマートフォンが将来的に標準となることは間違いなさそうです。
iPhoneはなくならない、進化する
ここまでの情報をまとめると、キュー氏の「10年後にはiPhoneを必要としなくなるかもしれない」という発言は、現在の形態のiPhoneが不要になる可能性を示唆したものであり、スマートフォン自体が消滅するという予測ではないと考えられます。
実際、折りたたみiPhoneやiPhone 17 Airのような新しいフォームファクターの登場は、iPhoneが進化を続けていることの証です。さらに2027年には、Appleが20周年記念の特別なiPhoneを発売するという噂もあります。ブルームバーグのマーク・ガーマン氏によれば、これは「ガラスをより広範囲に使用した大胆な新しいProモデル」になるとのことです。
私は、デスクトップパソコンやノートパソコンが40年以上経った今でも形を変えながら存在し続けているように、iPhoneも同様に進化しながら存続し続けると考えています。現在のiPhoneから10年後のiPhoneは、見た目や機能、使い方が大きく変わるかもしれませんが、私たちの生活におけるスマートフォンの重要性が急激に失われることはないでしょう。
Apple Watchからスマートグラスまで:周辺機器の進化
iPhoneの将来を考える際に無視できないのが、Apple Watchやスマートグラスなどの周辺機器の進化です。
Apple Watchは初代が登場した時点では完全にiPhoneに依存する周辺機器でしたが、セルラーモデルの登場などによって徐々に独立性を高めています。私も最新のApple Watchを使っていますが、短時間であればiPhoneなしで音楽を聴いたり、メッセージのやり取りができるようになりました。
さらに、Apple CEOのティム・クック氏が「壮大なビジョン」として「真の拡張現実グラス」のリリースを目指していると報じられています。将来的にこうした周辺機器がさらに進化し、iPhoneの一部機能を代替する可能性は十分にあります。
しかし、これらの周辺機器がiPhoneを完全に置き換えるというよりは、エコシステムの一部として共存していくというのが現実的なシナリオではないでしょうか。例えば、メッセージの確認はスマートウォッチで、情報検索はスマートグラスで、そして詳細な作業やコンテンツ消費はスマートフォンで行うといった棲み分けが進む可能性があります。
結論:iPhoneのない世界は、すぐには来ない
私が毎日のようにiPhoneを使って記事を書き、写真を撮り、SNSを更新する中で強く感じるのは、現時点でiPhoneに代わる完全なデバイスは存在しないということです。AIの進化は確かに急速ですが、物理的なインターフェースとしてのスマートフォンの利便性はまだまだ他のデバイスには代替できません。
エディ・キュー氏の「10年後」という時間軸を考えても、2035年のiPhoneは現在のものとは大きく異なるでしょうが、何らかの形でスマートフォンというカテゴリーは存在し続けると予想します。
例えば、折りたたみ技術がさらに進化し、ポケットサイズから大画面タブレットサイズまで自由に変形できるデバイスになるかもしれません。あるいは、AR/VRグラスと連動し、物理的なスクリーンと仮想スクリーンを組み合わせた新しいユーザー体験を提供するかもしれません。
そして当面の変化としては、2025年秋に発売予定のiPhone 17シリーズ、特に超薄型の「iPhone 17 Air」の登場が楽しみです。薄型軽量化と高性能化の両立は、常にガジェットを持ち歩く私たちユーザーにとって大きなメリットになるでしょう。
最終的に言えることは、iPhoneのない世界はすぐには来ないということです。しかし、10年後には現在のiPhoneとは大きく異なる、より進化したデバイスが私たちの生活を支えているかもしれません。そして、そのデバイスがどのような形であれ、私たちの生活をより便利で豊かにしてくれることを期待しています。
まとめ
- Apple幹部のエディ・キュー氏は「10年後には人々はiPhoneを必要としなくなるかもしれない」と述べたが、これはAI技術の進化により現在の形のiPhoneが変化する可能性を示唆したもの
- 現在のiPhone市場は健全で、2025年第1四半期にはAppleが世界市場シェア19%で首位となり、日本市場では70%近くのシェアを持つ
- Appleは2026年後半に初の折りたたみiPhoneを発売予定で、内側7.8インチ・外側5.5インチディスプレイ、折り目の見えない高品質ヒンジなどが特徴とされる
- 2025年秋には超薄型の「iPhone 17 Air」を含むiPhone 17シリーズが登場する見込み
- Apple IntelligenceがiOS 18.4から日本語対応を開始し、AIスマートフォンの普及が急速に進んでいる
- 10年後のスマートフォンは現在とは大きく形態が変わる可能性があるが、デスクトップPCやノートPCと同様に、形を変えながら存続し続けるだろう
皆さんは10年後のスマートフォンがどうなっていると思いますか?コメント欄でぜひ教えてください
※本記事の情報は2025年5月10日時点のものです。最新の情報は各公式サイトでご確認ください。